La Lune -短編集-

藍染三月

目次(各話あらすじ)

目次こちらで書いているのは、収録されているお話の短いあらすじです。タイトルだけでなくあらすじで判断したい、というお方、よろしければどうぞ。


第一編 菫色の思い出

 切ない恋のお話。その言葉は、『小さな愛』。


第二編 一分間だけの感情交錯

 一分間だけ死者に電話を繋げることが出来る、死刻電話。幼なじみが自殺したという話に納得出来ない主人公は、その電話を手に取る。ミステリー風のお話。

第202回コバルト短編小説新人賞「もう一歩」の作品。


※三~七の三作品は古すぎて恥ずかしいので非公開中です

第三編 わたしの部屋にはゆうれいさんがいる

第四編 黄昏時に霞む

第五〜七編 それでも僕らは歩いていく


第八編 さよならの詩

 彼女の血に塗れた線路の上を青年は歩く。


第九編 寒空の下の詩

 秋。恋した相手に近付くことすら出来ないまま、枯れていく。


第十編 石

 賽銭箱に石を投げ入れてしまった翌日、皮膚を突き破って出てきたのは、石だった。ホラー風のお話。


第十一編 自然の詩

 当たり前のように踏みしめる地面、当たり前のように仰ぐ空。もしも彼らに心があったなら。


第十二編 白い少女は色を知る

 少女には、他人の肌がカラフルに見えていました。けれど彼女自身の体は、いつでも真っ白だったそうです。童話風のお話。


第十三編 彼岸の詩

【彼岸】ひがん〔名〕

向こうがわの岸。 仏教で、迷いから脱して煩悩を超越した悟りの境地。


第十四編 欠陥人間の足枷

死体を美しいと称する少年。そんな少年に関わろうとする少女。

少女の存在によって、少年は自身の欠陥を知る。

第194回コバルト短編小説新人賞「もう一歩」の作品。


第十五編 咲き乱れ やがて散り行く 定めかな

薬屋だという女性の研究所で、少女は目を覚ました。何も思い出せない少女だったが、薬屋の助手である少年・スミレに教えられ、自分の名前がキキョウであることを知る。失くした記憶を思い出すべく、キキョウはスミレと共に、研究所の外へと足を踏み出した。


第十六編 金木犀と貴方の残り香

周りから「おかしい」と言われるほど、人と異なった考えを抱く少年、柊千景。とある理由によって人を信じられなくなった彼は、悩みながらもネットの情報を漁っていくうちに、『移動式人生相談屋』の存在を知った。

金木犀が香る季節の中で、少年は前に進む。


第十七編 彼岸

『彼岸』の意味をもとに書いてみたお話。

(第十三編・彼岸の詩の長編版)


第十八編 クックロビンに鐘の音を

輸入されたパンの毒味役にされ、成長しない子供となってしまった者達。彼らは街の人間に駒鳥と呼ばれていた。

毎夜行われる、駒鳥殺しという遊戯。日々殺されるかもしれない恐怖に震え、救いを求めた駒鳥は、魔女の噂を耳にする。


第十九〜二十三編 反復するトラジティ

肉体のない姿で目覚めたのは学校の屋上だった。降りしきる雨の中で、汚れを知らぬ猫が言う。

「君に救ってもらいたいんだ。ここで自殺をしてしまう女の子を」

罪を犯して亡くなった主人公は、かくして少女の友となる。

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