第6萌 ロリィタの眼差し(前編)

僕の名前は鴨乃端渡かものはしわたる16歳、ごく普通の男子高校生さ!

他の人と違うのは二次元キャラしか愛せないことだけカ・モ

スバルとか言う元モエッティ信者に案内してもらってモエッティの虎屋町支部に

向かう際に三次元女の奴がトイレに行ったのでちょっと遅くなった。

これだから三次元はいやなんだ!!

そして、虎屋町支部にたどり着く。


***


「神君、あれがモエッティの虎谷町支部だよ」


「あからさまに萌えキャラのイラストが描かれているわね」


「普通の街中にあったら目立って仕方ないね」


「うーん、これは甘美な匂いカモ、デュフフ」

ここがモエッティの支部か。さすがは萌えの宗教!なかなかいい趣味をしているではないか。ピンク色の3階建てのビルにたくさんの萌え絵が描かれている。


「かもる、お前また」


「大丈夫だよ、神。僕はこんなまやかしに引っかかりはしないさ!」

前回はヒカルたんの双丘に目を奪われただけ、僕とモエッティの次元の違いを

見せ付けてやる!


「神君、脱信者の私が案内出来るのはここまでだ、くれぐれも気を付けて」

と言うとスバルが帰えろうとする。さすがに裏切り者は中には入れないのカ・モ


「スバルさん、ありがとうございました!さぁ、みんな中へ入ろう!」

神は相変わらずやる気はまんまんカモ。


「ちょっとわくわく!」

三次元女は多分違う意味でやる気まんまんカモ。


入り口にはでかでかと『モエッティ 虎屋町支部』と書かれている。

そして、扉は自動ドアから中へ入る。特に人がいる気配がないカモ。


「誰もいないのカモ」


「さすがにちょっと不用心過ぎない?」


「萌えに萌えてハートブレイク!萌えは世界を救う…!?」

神が何を言い出すのかと思えば最初に入ったたたみの部屋

修行でもやっていそうな広い部屋に額縁でその言葉が記されていた。


「最後にBY教祖って書いてあるって言うことはモエッティ教訓なのかしら?」

三次元女が言うとおりだが・・・センスがない足りないカモ


「まぁ、僕ならもっといい教訓を考えられるかも、例えば・・・」


「かもる、今はそれどころじゃないぞ!」


最後まで言い終わる前に神に静止される、その刹那

僕の脳が少し震えた。以前もこのような事があったような、そうだ!


「神、今僕の幼女センサーが反応した!」


「かもる、お前いったい何を?」


「どういうこと?」


そう僕の脳が震えた時は幼女が近くにいる時だ

そして、僕の幼女センサーが間違いなかった事が証明される。


「皆さん、こんにちは。」


「で、出たぁぁぁぁ!!!!」


「な、何なの?もの凄い美少女!!」


三次元女が言うように、アニメの世界から飛び出してきたような美少女が僕たちの

目の前に現れた。見た目は小学生低学年と言った所だろうか。

金髪のロングツインテール、青い瞳に赤いドレス。

ふわふわが付いた扇子だけはちょっと場違いカモ。


「神お兄ちゃん!待ってたよぉ!」


彼女はそう言うと神にいきなり飛びついた、三次元の苦手な僕も彼女なら

大丈夫カモ。


「ちょ、ちょっと!」


「な、神に何するのよ!離れなさい!」


明らかに三次元女が動揺している、これは嫉妬カモ。

         

「フフ、神お兄ちゃん、私は正陽徐しょうようじょレーラ。お兄ちゃんが来るのずっと待ってたのぉ!」       


正陽徐レーラたんか、可愛い名前カモ。

しかし、顔近くね?

と思った瞬間に神の表情が一瞬で変わったような気がした。


「君、可愛いね~頭なでなでしたくなるよ~」


「神!ちょっと、何言い出すの?」


「もしかして、神も幼女好みだったのカモ」


「そんな訳ない!あなた一体、神に何をしたの?」


「あぁ、ホントに可愛くてふつくしい~髪もサッラサラ~」


神、いくら14歳とは言え年端のいかない女の子の髪の毛なでたらいけないカモ。


「神から離れてよ・・・」


三次元女の嫉妬の怒りがどんどん大きくなってきてるカモ。


「これ以上は許さないわよ、早く離れてよ!」


「おい、ともよん!なんて事を言うんだ!こんな幼気いたいけな少女に!」


「え?どうして?神は絶対に騙されてる!」


「何意味の分からない事を言ってるんだ!俺がこの子に騙されてる?」


「あくまでここはモエッティの支部なのよ、その子が普通の幼女な訳ない

じゃない!」


「お前こそどうかしてるぞ!ともよん!」


「そんな、神が私にそんな事言うなんて・・・もう無理、ぐすん」


これは完全に修羅場化してるカモ。

と言うと彼女が僕の方を振り向く、何度見てもこの世のものとは思えない美しさだ。


「もう神お兄ちゃんは落ちたの、何を言っても無駄なの。

智代さんもショック受けてるみたいだし、後はあなただけなの」


「ちょ、神?三次元女?待って!後僕しかいないよ

って言うかお前一体何者なんだ!?」


「あたしの名前は正陽徐しょうようじょレーラ、このモエッティ虎屋町支部の

支部長なの」


「し、支部長!?こんな幼女が!?」

一体神に何をしたって言うんだ?神がただの幼女好きだったってわけじゃないはず。


「さぁ、渉君も一緒にモエッティに入りましょ?渉君位二次元が好きな人なら

すぐに出世出来ると思うの」


どうしよう。いくら三次元に興味がないとは言え美幼女に迫られるこの状況は非常にまずいカモ。こうなったらやるしかない!

「僕の必殺技を見せてやる!この為に持ってきたんだ!

『超絶!迅速!闊達!ミラクルサイリウムダーーーーンスッッ!!!!』」


モエッティ虎屋町支部長、正陽除しょうようじょレーラが僕たちの前に

現れた。僕の最強の必殺技は彼女に通用するのか!?

そして、神がおかしくなった理由とは何なのか?

次回も楽しめるカモ。





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