第4話トゥーデイズ

今日も俺の気分とは関係なく朝が来た。

意識が覚醒した俺は、急いで昨日貼ったガムテープを剥がし、鍵を開けて中身を確かめた。

「なに!?」

なんとトランプはない!

「これはすごいな!」

1人テンションを上げてから朝御飯(今日は和風に白米に味噌汁、ナスの糠漬けだった)を食べ高校に行った。

「いってきまーす」

「ちょっと待って。今日は雨が降るらしいから傘を持っていきなさい」

「ありがとう!行ってきます」

「今日は機嫌がいいのね。いってらっしゃい」

・・・

高校

「おぉ今日は早いな!結構結構!」

いつもは厳しい担任も心なしか優しい

「先生はいつも優しいだろ」

「あら口から漏れてた」

「「HAHAHAHA!」」

と2人で笑う。

今日はやはりいい日かも知れない。

そして、ホームルームが始まった。

「はい!ホームルーム...を...ん?」

突然、禿げたオジン(後で知ったが教頭だったらしい)が教室に入ってきて担任に何か言った様だった。

担任の変化は顕著だった。そして

「1年の村長が行方不明になったらしい。そしてそれは誘拐の可能性が高いらしい。諸君らも充分注意して登下校するように。そして外出はできる限り控えるように」

教室がざわついた。

俺も動揺したが、一方で俺の勘がその村長とやらが初夜の被害者なのではないかと訴えているのを確かに感じることが出来た。

そして、そのまま放課後になった。

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