青春の味はほろ苦く、甘酸っぱいものであります。

楪の恋愛対象は同性となっており、異質とも思える。
だが、そんなものは本人も自覚をしているわけで、
おかしいことではない。

普通の恋愛というカテゴリーに縛られ、
苦しむ一人の少女の葛藤を描いた物語。

電話は、もしかしたら楪の心の葛藤の声なのかもしれない。
もしくは、読者の気持ちかもしれない。

ラジオや映画作りに励みながら、
ひたむきに向かい合う少女の物語。
そして、ひとりの親友の物語でもある。

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