意味のない坂


じゃあ、いつかまた一人を


味わう時が来たようだな


お墓参りってのは幸せなのかな


行くはずべき行く意味のない坂を


登ることに飽き飽きしました


でも、微かにわかることは私が生きていることで


微かに努力できるのはこのことだけです


何十人が住んでいる石の病院に


名前だけしか無いのっぺらぼう


わかっていることは不可思議な


勘ってやつなのですやっと着きましたね


この場所だけ私は石にあなたと言えて


この場所だけ私は過去がわかるのです


それでも、別の世界で生きているのなら


それでいいのです


そして、いいのです


たまには連れて行って


別のあなたを見たいから

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る