第15話 冬の木漏れ日

 寒い、寒い、冬…。

 ユキの膝のうえで丸くなるチョビさん。

 ユキのすねを枕に眠るクロさん。


 温かい部屋で、お昼寝…眠る…眠る…。

 ユキが交互に2匹を優しく撫でる。

 チョビさんは顎の下を撫でられるのが好き。

 クロさんは額を撫でられるのが好き。


 ゴロゴロ…ゴロゴロ…。


 なんだかユキがずっと家に居る…不思議な日。


 冬なのに…暖かい日。


 窓から差す陽だまりが部屋を明るく照らします。

 眩しいけれど…暖かい…特別な場所、特別な日。


 ユキの隣は暖かい…ついつい眠くなるのです…。

 ユキと遊びたいんだけど…ついつい、クワァ~とあくびが出ちゃう。


 お昼になって、御飯を食べて…天気がいいので、ユキとお散歩。

 いつもの神社は人がいるので、今日は公園で遊ぶ。

 クロさんとチョビさんは、追いかけたり…追いかけられたり…。

 すべり台はちょっと怖い…今日の砂場は冷たい…。

 今日は色んなものが、冷たい日。


 だからユキに抱っこする。

 ユキはやっぱり暖かい。


 早く帰ろう…ユキ。


 温かい部屋で…暖かいユキの隣で眠ろう…。

 お月様が光るまで…。


 今日はユキがいる、特別な日。

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