第5話「真実へ向かってのフォルテシモ」

 コーツマル星系の地球型惑星、ウィス=ウィル。独自の文明圏を発展させさかえた、亜人あじんたちの楽園ユートピアだ。どうやら肉食獣から進化したらしい、動物的な耳と尻尾を持つウィス=ウィル人の特徴は、独自の精神感応能力を用いた魔法文明にある。

 だが、彼らが魔法と信じてほうじた力さえ、人類同盟じんるいどうめい超克ちょうこくした。

 祈りと願いをつむいでたばねたまじないさえ、せて潰し滅ぼす。

 ラルス・メルブラッド大尉が輸送艦【クレインダッツ】でキャンサー艦隊に到着した時には、一切合切の勝負が付いていた。亜人たちの楽園は無数の隕石落としで滅び、蒼い大自然と水の星は今、大気中に舞い上がったちりや土砂が覆っている。濁った灰色の星の中では、辛うじて生き残ったウィス=ウィル人のサバイバルが始まっているはずだ。

 それをキャンサー艦隊総旗艦、サルガルファ級【ドボルガイゼン】でラルスは眺めていた。


「ごらん、ヴィリア。また一つ、星が死んだ」

『マスター、あの星は、ウィス=ウィルは……』

「文明レベル、条件付きでS-エスマイナス。ただ、血眼ちまなこになって征服すべき惑星じゃないさ。ただ、この星系まで反人類同盟勢力は進出してきている。奴らに前線基地として与えるくらいなら滅ぼす、というのが上層部の考えだろうね」


 ラルスは憂鬱ゆううつそうに、分厚い雲に覆われかげった星を見る。

 恐らく今後半世紀、いや、もっと長い時間、あの星に太陽の光が注ぐことはないだろう。キャンサー艦隊が総出で落とした隕石は百をくだらず、その全てが主要都市を直撃したのだ。落下した隕石は土砂を成層圏まで巻き上げ、豊かな星を闇に閉ざした。

 黄道艦隊連続殺人事件こうどうかんたいれんぞくさつじんじけんの最後の犠牲者になるかもしれない、このキャンサー艦隊の副司令……ギャランド・イステリア大将はこういう作戦を好む人物だ。だが、能力と人格は比例しないのが世の常だし、人格で仕事をするような人間でも軍規で正し、軍規のもとに守られなければならない。


「さて、面会の予定時間は過ぎてるけど……まだ呼ばれないね」


 ラルスは肩に乗るヴィリアの立体映像を見下ろし、鼻から溜息を零す。

 今日も今日とて、ラルスは刑部依歌オサカベヨリカ中佐の代理として聴取に訪れていた。こうして面会を待っている間にも、滅びゆく異文明を見やりながら任務をこなしていたのである。

 自分の目で確かめた、虹輝分遣隊アルカンシエルの7騎の【ドラクル】の残骸。

 そして、跡形もなく消滅していた7個のディーヴァの結晶クォーツ

 さらにラルスは、7人の星騎士が散った訳も調べ尽くしていた。人類同盟の栄えあるエインヘリアル登場者、その中でも星騎士クライヤーの称号を得たエースたちの散華さんげ……その影に、7人の軍部高官の参謀としての決定が影響している。

 徐々にだがラルスには、事件の全貌が見え始めていた。


「ヴィリア、ディーヴァを稼働させたエインヘリアルは無敵だ……それも、星騎士たるエースが乗る騎体の7騎のチーム。どうすれば破壊、撃破にいたると思う?」

『それは……不可能か、かなり困難な条件です、マスター。わたしたちシンガーダインの歌がディーヴァに響く時、共振現象で膨大なエネルギーを供給されるエインヘリアルは無敵……全滅なんて想像もつきません』

「そうだ。そして、虹輝分遣隊が全滅した戦闘レコードは、軍の機密扱いで封印されている。閲覧えつらんするにはかなりの権限を持つ者でなければ……恐らく、闇に葬ろうとしてる。戦場で散った7人の星騎士には、なにかカラクリがありそうだ」


 勿論、ラルスも自分の権限を使ってデータへのアクセスを試みた。だが、無情にも弾かれ、"白閃の星騎士クライヤー・オブ・ノヴァ"の称号を持つエースでも駄目だと思い知らされた。ダメ元で名門軍人一族メルブラッド家の権限も行使してみたが、結果は同じだった。都合のいいときだけ家を頼ろうとした自分の矮小わいしょうさだけが、今も罪悪感となって胸に沈んでいる。

 そんな中、ラルスはこの機密データに触れられる人間を一人知っていた。

 それは、刑部依歌中佐だ。

 たかが憲兵艦隊M.P.F.の中佐、特務分室とくむぶんしつという場末部署の室長が、何故?

 理由はわからないが、全宇宙規模のネットワークに繋がった【クレインダッツ】のコンピュータは、ラルスに権限がないことを告げると同時に、身近な上司を通じてなら閲覧が可能だと言ってきた。それが、依歌だ。


「もしかしてもう、依歌中佐は事の真相に近付きつつあるんじゃないのか?」


 そこの言葉に相棒のヴィリアは応えてはくれなかった。彼女たちシンガーダインは、リアルタイムでネットワークに接続された端末でもある。自然と、発する言葉には禁則事項きんそくじこうがあり、抵触する全ての発言は封じられる。

 シンガーダインは電子の妖精、エインヘリアルのために歌う虚ろな電脳歌姫なのだ。

 ラルスはとりあえず、依歌が機密データに触れた上で、手がかりを得て自分を動かしているのだと思うことにした。だが、不信感は拭えない。そして、自分が募らせている苛立いらだちや失望、なにより依歌への疑念を依歌自身はよく知っているようだった。


「そう、だから依歌中佐はを僕に言ったんだ」

『マスター? あんなこと、とは』

「いや、いいんだ。ごめんね、ヴィリア。あ、そうだ……ちょっと調べてくれるかい? 人類同盟が保有するエインヘリアルは総数700騎、予備騎や退役済みの騎体も含めてこの数だ。……この宇宙で、現在稼働している【ドラクル】は何騎ある?」

『少々お待ちを、マスター……検索完了、表示します』


 肩の上の可憐な妖精が、そっと手を伸べる。

 陰鬱いんうつな滅びの惑星を宇宙に浮かべた、巨大な戦艦の窓に光が文字となって浮かんだ。硬質硝子こうしつガラスの窓をスクリーンに、レヴィアが調べてくれたデータを並べてくれる。顎に手を当て凝視するラルスは、その奥に浮かぶ濁った星を極力見ないようにした。


「ふむ、53騎……意外と多いね」

『【ドラクル】は比較的新しい騎体で、征暦851年の第七次エインヘリアル整備計画、通称百ヶ年計画ひゃっかねんけいかくで開発されました。汎用性を高め、腰部の有線接続プラグのソケットを従来騎の4基から6基に増設、より多くのオプション兵装が使用可能となってます。数ロッドに分けられ60騎が建造、配備されました』

「なるほど、60から引くことの7で53か……エインヘリアルが落とされるなんて、滅多にないことだもんな。残り53騎の、ここ半年での全騎体の稼働戦域、及び稼働時期を算出してみて」

「了解、マスター。一覧にて表示します」


 膨大なデータの中から、ヴィリアが瞬時に必要なものを抜き出し、整理してソートした上で表示させる。そして、改めてラルスの中に芽生えた可能性は否定された。

 ラルスはラルスなりに、依歌の丁稚でっちとして働きながらも頭を使っていた。

 破壊された7騎の【ドラクル】を確認した。

 つまり、犯人が搭乗する【ドラクル】は、虹輝分遣隊の7騎以外となる。

 だが、その可能性は閉ざされた。


「うーん、どの【ドラクル】も素性がはっきりしているぞ。この半年で事件があった場所と時間、その時期は53騎全ての【ドラクル】にアリバイが……運用記録が残っている」

『エインヘリアルは絶対兵器、人類同盟の切り札です。地球人類だけが持つディーヴァ……特殊水晶と言われる結晶は、他の文明圏が喉から手が出るほど欲しがってるはずですし』

「そうなんだよね。ん? 今、なにか……なんだろう」


 ふと、頭の中でなにかがひらめいた気がした。

 だが、ヴィリアの言葉のなにが引っかかったのか、ラルスにははっきりと掴み取れない。自分の思案の奥底から浮かぶものが、どんな形でどういう姿なのかがわからない。ただ、直感的に刺激されたのは確かで、それを確かめる術が欲しかった。

 だが、結局ラルスにわかったことは一つだけ。

 記録に残らぬ、存在しない筈のエインヘリアル……61騎目の【ドラクル】。

 果たして、犯人が乗る騎体はどこから来たものなのか。


「んー、少しアプローチを変えてみよう」


 未だにラルスは待たされたままで、ギャランド大将の執務室には通されない。こうして仕事である情報を収集し、報告書にまとめながら自分なりの推理を組み立てる以外、やることがないのだ。

 本来のラルスはパイロット、エインヘリアルを駆る戦士、星騎士だ。

 だが、未だに新しい愛騎の【カーテンライザー】の出番はない。

 そして、その時が来ても犯人の【ドラクル】に勝てる気があまりしない。ヴィリアも異変を訴えていたが、【カーテンライザー】のディーヴァは調子が悪いらしい。ヴィリアの歌へもかんばしい反応を見せず、旧式であることも手伝って不安要素ばかりだ。

 気が滅入めいる話で、ラルスは努めてそのことを考えないように思惟から追い出す。


「次だ、ヴィリア。虹輝分遣隊の7人の星騎士たちに関するパーソナルデータを」

『はい。既に調べてあります、マスター』

「仕事が早いね、ありがとう。どれどれ……」


 虹輝分遣隊のメンバーは全員で7人、隊長を務めるグレイ・ラッシュ大尉、副隊長のマッド・ネイバス中尉、そしてニコラス・デネメージ少尉、バーン・ガーン少尉、フェイ・ウーシュン少尉、アフマド・アル・ハサン少尉、仙道秋穂センドウアキホ少尉だ。

 誰もが皆、星騎士の称号を得たエースパイロットである。

 各々の方面のスペシャリストを集めた、一騎当千のエインヘリアル部隊……それがゾディアック・サーティンの誇る虹輝分遣隊なのだ。

 それが、何故全滅を?

 それも、これほどの猛者もさたちが、ディーヴァの結晶ごと騎体をバラバラに?

 不自然に過ぎる……これは、ラルスのパイロットとしての勘だ。


「そういえば、この7人はそれぞれに得意分野が違うんだよね……そうか、それでそういう犯行手口になっているんだ」


 狙撃戦に格闘戦、電子戦に空中戦……7人はそれぞれ、得意とする分野を持つパイロットだった。そのことが今、改めてデータを精査すると浮き彫りになってくる。それは奇しくも、今回の黄道艦隊連続殺人事件の、一連の手口とピタリと一致する。


「となると、7人目は……ギャランド大将は、グレイ・ラッシュ大尉の得意な宇宙で殺されることになるのか。まずいな、今まさにギャランド大将の座乗艦はここ、宇宙の真っ只中だ」

『隊長だったグレイ・ラッシュ大尉は、優れた空間把握能力を持っていたそうです。空間戦闘での一撃離脱戦法で、多くの敵を葬ってきました。つまり、次の犯行は――』


 ヴィリアが小さな口に手を当てた、その時だった。

 ラルスたちの背後で扉が開く。

 巨大な宇宙戦艦の片隅に不似合いな、荘厳な雰囲気のかしの木のドアだ。そして、その向こうから頭の禿げ上がった男が顔を出す。

 ラルスが面会を求めていたキャンサー艦隊の副司令、ギャランド・イステリア大将である


「待たせたな、大尉。入りたまえ」

「ハッ! 失礼させていただきます」


 敬礼をしてからラルスは、興味なさげに部屋へと戻るギャランドの背を追う。

 通された執務室は、一言で言うなら実に趣味的な内装に調度品と、ギャランドの人となりを如実にょじつに現していた。ラルスには知識も眼力もないが、全てがった作りの高級品に思える。

 人類同盟の大将、キャンサー艦隊の副司令ならば当然かもしれない。

 だが、第一印象は強欲で自己顕示欲が高い人物だとラルスは思った。

 そして、第二印象は好意を持たれていないということである。


「で? なにをぎ回っているのだ? 憲兵艦隊にウロチョロされては兵の士気に関わる。手早く済ませてお引き取り願おう……我々は次の星系へと攻め入らねばならぬからな」

「恐縮です、閣下。お手間は取らせないつもりですので、どうかお付き合いを」

「フン! まあいい……座り給え」


 執務室にある接客用のソファに腰掛け、ラルスは向かいにギャランドが座るのを待った。早速、単刀直入に聞いてみる。


「閣下、虹輝分遣隊を御存知ですね? 7人の星騎士で構成された、ゾディアック・サーティンのエインヘリアル部隊です。閣下が以前参謀として参加した、惑星ガーランドの戦いで全滅しました」

「……あの、人類同盟の面汚しが。知っている、それがなにか?」

「当時、参謀として作戦に参加した軍の高官が、ことごとく暗殺される事件が続いています。犯人はエインヘリアル【ドラクル】を犯行に使用……これは、全滅した虹輝分遣隊に配備されていた騎体と同じものです」

「それで? だからどうしたというのだ」

「何故、犯人は【ドラクル】を使い、死んだ7人の星騎士を彷彿ほうふつとする手段で暗殺を繰り返すのでしょうか? それも、

「知らん! そ、それを調べるのも貴様の仕事だろう!」


 ――掛かった。

 カマをかけてみたが、見事に引っ掛かった。

 ラルスは心の中でガッツポーズに拳を握り締める。肩の上のヴィリアは『あっ』という顔をしたが、そこは流石さすがに気心の知れた相棒、声に出すことはない。

 そう、焦るあまりギャランドは尻尾を出した。

 自分の参加した作戦の参謀ばかりを、とラルスは言ったのだ。その言葉に動揺を見せたし、本人は気付かぬまま自然と肯定した……訂正を挟まなかった。『』……つまり、ラルスが『』と言ったら、暗にそれを認めたのである。

 やはり、とラルスは内心大きくうなずく。

 全滅した虹輝分遣隊の7人の星騎士たちは、その死体までもは確認できていない。

 くだんの全滅に関するデータは、全て機密としてロックされているのだ。

 そして、その機密扱いを指定した者こそ……この黄道艦隊連続殺人事件の最初の被害者だ。名は、ウォーケン・ダンデス中将。やはり惑星ガーランドの戦いに参謀として参加した人間である。


「そういえば、閣下。閣下は亡くなられたウォーケン・ダンデス中将とは同期でしたね」

「あ、ああ。……馬鹿な奴だったよ、ウォーケンは。あの馬鹿め、なぜあんなことを……いや、いい。なんでもないんだ」


 ふと、今までとは違う表情をギャランドが見せた。

 彼は胸元からタバコを出すと、ライターに火を灯す。ラルスは黙って、高そうなクリスタルの灰皿をテーブルの上で彼に押してやった。

 紫煙しえんを吐き出し一服してから、ギャランドの声が優しくなる。


「……死ななくてもいい男だった。優しいが要領の悪い男で、軍人には向いていなかったんだ。奴とは士官学校の頃からの仲でな。何万光年離れていても、密に連絡を取り合ってはげまし合ったものだ」


 ぼんやりとタバコの煙をくゆらしつつ、ギャランドは寂しそうに笑う。

 ラルスには、そういう顔をしてくれたほうが嬉しいし、救われる気がした。

 闘争こそが人類の本質、略奪と虐殺こそが本能と開き直った人類……宇宙の外へ外へと広がり、遭遇するあらゆる知的生命体を滅ぼし、資源を搾取して星を死なせる。そういう人類同盟という巨大な暴力装置の中で、憲兵艦隊の一員として守るなら、少しは人間らしい人物のほうが気が楽だ。

 この場合『人間らしい』とは、千年前に人の本性を悟った者たちの定義とは違う。

 親しい者が死ねば寂しい、悲しいという至極真っ当で単純な感情のことだ。


「失礼ですが、閣下。……全てをお話ください。我々憲兵艦隊が、自分が閣下をお守りします。犯人の次の目的は、閣下の殺害で間違いないでしょう。今は少しでも情報が必要です……知っていることを全て、包み隠さずお話していただけないでしょうか」

「貴様は……いや、いい。既に話は終わった。憲兵艦隊に帰り給え。私のキャンサー艦隊は無敵、そして無敗だ。エインヘリアルだけで、50騎以上が配備されている。飛び込んでくる馬鹿はおらんよ。既に犯人の殺害方法は割れているのだ」

「だから危険なのです、閣下!」

「話は終わりだと言った。出て行き給え」


 それだけ言うと、タバコを灰皿にほうむりギャランドは立ち上がる。その身を揺するようにして彼は、執務机へと戻っていった。

 ラルスも立つと、敬礼してその場を辞することにしたが……その前に。

 不意に思い出された依歌の言葉が、胸ポケットの中にあるものを思い出させる。

 それは、不信と不安を依歌に伝えた時のことだ。先日、格納庫に佇む【カーテンライザー】のコクピットで、いつものように半裸の依歌は怠惰に過ごしていた。だが、一向に働かぬ彼女に不満をらすと、彼女はこう言ったのだ。


「ギャランド大将にこれを渡せ、か。……信じますよ、依歌中佐。閣下! これにて失礼しますが、最後にこれを……上官から渡すよう、言われてきました。受け取って頂けなければ、自分も憲兵艦隊へと戻るわけにはいきません」

「……わかった、寄越よこし給え」


 ラルスが胸のポケットから取り出した、それは一枚の紙片だ。この時代では既に珍しく、一部の好事家こうづかぐらいしか用いない紙媒体ペーパー……だが、ラルスは目撃する。紙切れを受け取りそれを開いて、ギャランドが顔色を変えるのを。

 そして、ラルスもまた自分への変化を察知していた。

 やはり依歌はなにかをつかんでいる……ならば、自分はそのアシストのため、彼女が命ずるままに情報を集めるのだ。不思議と以前のような迷いと躊躇ためらいが、依歌に向けられることはもうなかった。

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