第6話 魂を結ばれて

光り輝く あなた

眩しい あなた


出逢ったときから解っていたの

あなたこそが、「あのかた」だと


忘れたことなどない、音楽の天使

心寄せてきた、妙なる存在


私の弱さを許して、認めて、受け入れてくれた


入念に隠したの

だって傷つけさせない


途切れた音の粒の向こうに

見つけていた幸福の芽


それを守るためなら


忘れたふりくらい、なんてことないわ


それを待つためなら


憶えていることくらい、幸せなことはないわ


光り輝く あなた

眩しい あなた


別れたときから判っていたの

もうきっと離れ続けてはいられないと


覚えているのが不思議なほど短い時間の繋がり

心寄せてきた稀なる存在


私の強さを見つけて、証して、育ててくれた


入念に隠したの

だって壊させない


途切れた音の粒のこちらに

見つけていた幸福の蕾


それを護るためなら


知らないふりくらい、なんてことないわ


それを待つためなら


知っていることくらい、恵まれていることはないわ


光輝く あなた

眩しい あなた


この心に住まう方

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る