第4話 思い出

1 投稿歴


 昔、主人公が12人の妹達(!)と一緒に楽しく暮らすというアニメがありました。そのOPとEDでは、天使の姿をした妹達の人形がシルエットで登場します。


 そんな妹達も見てみたい……でもそのままでは芸がないので、悪魔にしたら?……と考え、物語をファンレターに書いて送ったことがあります。でも私は基本的にヘタレなので(笑)、実は彼女達は陰から人類を見守る異星人だった、という設定になりました。


 それが高じて、次には妹達を現代兵器に例え(!)、自己紹介させるというお話を送ったりもしました。だけどやっぱり、如何いかんせんヘタレなので(笑)、技術の高さを素直にめたりしつつも、実戦使用段階でのアピールに入ると『ああっ、それは絶対使っちゃダメ~(泣)!』などとツッコミを入れたりしていました。


 その後も魔法使いの少年が魔法学園の先生になるアニメや、百合風味もあるお嬢様女子高のアニメを素材に、同じような話を作って送りました。


 さすがに人数が多いと全員を例えるのは無理でしたが、可愛い女の子達が吸血鬼の正体を現わし、暗い部屋の中でその瞳だけが血筋に応じて赤色、金色、白銀色に爛々らんらんと輝くネタを思いついた時など、本当に楽しかったです。ファンの皆様ご免なさい……もっとも相手も実は狼男で、血を吸われても全然平気というかむしろ気持ち良く、両者の長所を人類の発展に活かすために共同研究を約束する、というオチは結局ヘタレでした(笑)。


 やっぱり、女の子と強いもの(兵器や怪獣、魔物、宇宙人、超人)は男の子の憧れですね ❤( ← いや、だからって全部混ぜちゃダメだから![笑])。


 同じようなことを考えるキモヲタ……もとい、(笑)同好の士は大勢いるらしく、今では武器少女やモンスター娘が一大ジャンルを形成し、さらには国家がイケメンになったり独裁者が美少女化したり、大変なことになってます(笑)。幻想や妄想から入ったとしても、現実を正しく、真面目に考えることにもつながるのであれば、現代日本ならではの教養作品といえましょう。


 もっとも、元祖美少女戦士のキャラも世界の各国がモデルになっているようなので、実在や新旧空想の相互作用は昔からあるのかもしれません。最近では、人気のアイドルアニメにも中二病的堕天使アイドルとかが出てきて、嬉しい限りです。



2 趣味と仕事


 私が作中の文明論などについて考えることができたのも、美しく胸躍る映像、音楽や物語で、素晴らしい感動を与えてくれた作品たちのおかげです。その感動が、それらの傑作に刺激されて生まれたキャラクターに、私の乏しい人生経験から可能な限り多くの、良い性格や知恵と力を与えたいという意欲を引き出してくれたのです。


 色々と難しいこともあるこの社会で、研究者でもないヘタレ(笑)な私が、仕事の枠内だけでそのようなことを考えて発表しようとしても、当時はおそらく無理だったでしょう。仕事のあり方がどんどん変わっていく中で、今後は職場以外の家庭生活やボランティア活動、地域社会への貢献なども社会に必要な〝仕事〟になっていく、というのはそういうことなのかもしれない、と感じました。もちろん、生業あっての生活なので、成果が仕事に還元されるのが最善とも思います。


 もともと文化活動とは、知性に伴う無制限的な欲求を空想などで安全に発散させ、またより良い現実生活につなげるために行われるものなので、良くない行為を助長したりしないよう気をつけながら、できるだけ自由に楽しくやっていけたらいいなと思います。


 それに世の中、これからますます仕事が機械に任されて、便利になっていく中で、人間様の仕事といえば、『何が本当の我々の幸せなのか?』を考えることのウエイトが増えてゆき、文化活動に近づいていくのではないか、とも思いますので……。

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