子守唄

幼い兄弟を背負い、でんでん太鼓をくるくると回す。

寝る子を起こさぬ様に小さな声で子守唄を口ずさむ。

気付けば、いつもの癖で鯉の男が住む庵に来てしまっていた。

流石に村から離れ過ぎた。

男の元へは行かず、子守唄を口ずさみ、きびすを返す。

後日、男が聞き慣れた子守唄を口ずさんでいた。

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