第12話 これからを少し考えてみよう

 食事を終え、2ndキャラの姿のまま、組合ギルドへ向かおうと、その道中を悩みながら歩いている状況である。


 なにせ、2ndキャラにて食事を摂ることが、1stキャラでのあの地獄的な嫌悪感が発生する食事から解放される事が発覚し、その点に関しては喜びを感じてはいたのだが、一番のお気に入りのキャラクターでもある1stキャラの制限が入るという点において、なんだかこうモニョルとでもいうか・・・


 そもそも、ここまで生物ナマモノにこだわったキャラなんて、2ndキャラしかいない。3rdや4thだって、正直言えば口はあるけど、機械のままというか、そんな感じのディテールレベルでしかなく、そこから先の内臓部分を作った覚えがない。


 さらに言えば、倉庫キャラなんてそりゃもう生物ナマモノとは程遠いというか、倉庫キャラとして物を持たせるだけもたせようと見た目も特化する様にこだわってカーゴブロックとか作ってたら、フレの生物ナマモノ達から「それ、もう乗り物でいいんじゃね?」と言われたぐらいである。



 つまりあれだ、生活(主に食事)をするには、2ndキャラでいるのがベターとなるわけで・・・ベストとは言いたくない。違うんだ、俺のロボ道とは違うんだよ・・・



 まぁ、2ndのこのキャラでも機械生命体がベースのために、基本的な身体能力というか物理的な耐久値は初期の生物ナマモノが最低限2,30人ぐらい?が一斉にかかってこないと、太刀打ちできないぐらいは持ってるし、機動力はエネミーの急所を一撃で仕留めるスタイルのため、俊敏さともいえる性能は、"一応"は極ぶりに近いぐらい抜けている。


 のだが、VRMMOでのインフレ起こして成長しきった生物ナマモノの中で最弱ともいわれるバランス型ヒューマノイドタイプが、割合増加なバフ魔法受けたら、そりゃもう赤子の手をひねるレベルの差が開くという。

 初期の種族設定すらひっくり返してきたインフレ仕様恐るべし・・・



 まぁ、今まで出会ったここら辺の生物ナマモノは、そういうインフレの類でもなさそうだし、簡単にやられるという事はないだろう。というか、2ndキャラのまま、やられたくないし。理想の死に方とは程遠いし。そうそう、それよりも先に活動エネルギー補給のために・・・



「おっと・・・」



 一人悩んでたら組合ギルドを通り過ぎていた。



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