老操縦者最後の戦い

 男はかつて戦場の犬だった。
 奪い、奪い、奪い、疲れ果てた彼は大戦が終われば抜け殻のように暮らし、そのまま静かに命を終える筈だった。

 ――しかし、そんな彼の前に電子の妖精が舞い降りる。

 戦場の犬だった男は、白馬の騎士となり妖精姫の深海への旅を導く使命を手に入れる。

 年齢などは関係ない。

 これは一人の男が命を手に入れる物語なのだ。

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