第4章:遊戯

?日目

どうしてもうまく行かない。


****は女ばかり狙っていた。


訳を聞いたら悲しい答えが返ってきた。


そうだよな、****はだからずっと苦しんでここにいるんだよな。


****は憎かったんだ。だから女ばかり狙う。


そう考えれば自分も憎いという衝動を抑えられないのかもしれない。


だからこうして兄弟ばかり目についてしまう。


何も知らずにいる姿に、どうしてもやりきれない思いを抑えきれない。


自分も百舌鳥なのだから。


「君はいいね…」


今となっては何も答えなくなってしまった、人だった者に対して言った台詞なのか、自分自身に対して問うたものなのか。


自分は女を襲わない。襲うのは、2人兄弟だったもの。


羨ましくて、妬ましくて、だから衝動が抑えられない。


けれど1匹になった百舌鳥は、一体何のために贄を集めればいいんだろうか。

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