「両方は欲張りか?」……ジュリエットの素直で純粋な魅力が炸裂する良作!

とにかく勢いを感じる作品でした!
その中心にいるジュリエットは、従来のジュリエット像を(良い意味で)破壊しながらも、その性根はオリジナルの純粋さを持っており、とても魅力的なキャラクターになっていたと思います!

そして、ラスト。
「ロミオとジュリエット」という悲劇の結末に、さりげなく暖かな解釈を織り込んだ手腕は見事だと思いました!
切ないながらも爽やかな読後感を得ることができて、嬉しく思います!