第八夜 悪魔vs天使

「神を欺いた罰は大きい。貴様の召喚した獣共ども、貴様の毛一本残さず宇宙の塵として滅してくれるわ。」


でー、なんでそんな可愛い少女の姿をしてるんだよ!言ってることと、そのナリのギャップが凄すぎる。いやまあアリスにしてもそうなんだけど、あんた天使でしょうに?

アリスの言っていたことと照らし合わせて考えると、十分本気なんだろうな、コレ。

あいつと違って主従関係もないのだから、止める術も思いつかない。出来ることといったら、天使にアリスが勝つことを祈るのみだ。

しかし、悪魔に肩入れして祈ってるボクって一体……。


とにかく、傍らから戦いを見守るしかないけど、天界大戦なんかになっちゃったら、銀河系が消滅し兼ねない。よーし・・・


「あのう~」

とりあえず下手に下手に。


「何だ?」


「ここは穏便に、仲良く飯盒炊飯でカレーライスでも作りませんか?」


「・・・」


「ボクのカレー美味しいですよ!」

そう、あのアリスもおかわり3杯した自信のカレーライスだ。


「貴様、私を愚弄しておるのか?」


「と、とんでもない!」


「何処の世界に悪魔とカレーをつつく天使がおるのだ!?」

天使がムッとして言った。


「ですよね。いや、ごもっともです!」

危ない危ない。天使はカレーライスはお嫌いらしい。


「あのぉ、じゃあ蕎麦打ち体験なんかは・・・お好きじゃありませんよね~、アハハハ…」

ヤバイッ、顔が真っ赤になって怒ってるじゃん、どうしよう!このまま地球滅亡したら、みんなゴメンな。



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