第七夜 納涼大肝試し大会

「誰かひとりでも傷つけたら大騒ぎになるんだからな。」


「大丈夫ですったら。あたしそんなに信用ないですか?」


ウーム、そもそも悪魔を信用してる時点でどうかしてるよな。


「まあいい。これ以上一般の子どもたちは怖がらせない様にやってくれ。頼むぞ!」


「アイアイ♪」

本当にコイツは解ってるんだか、かなり不安がつきまとう。


「天使とやりあうにしても、周りを巻き込むな。主となるボクも傍にいることを忘れるなよ」


「ちょっと驚かせてやるだけですよん。お漏らしのひとつでもしたら帰してやりますってば。ご主人たまも心配性ですネ★」


あの天使の娘がお漏らしなんかしそうにないのが、不安材料なんだよな。何か起こりそうな予感で一杯だ。


「お、次の組が来たみたいだな。よし元の位置に戻ってくれ」


「頑張って行ってきまァ~す☆」

相変わらず軽いノリでアリスは闇の奥へと消えた。

ボクも慌てて物陰に隠れる事にした。


そうそうここが何処なのか、まだ説明してなかったね。それじゃ時間を少し前に戻すとしよう。



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