　以前も書いたが、もう少しスーファミエミュの事情を話そう。

現状、スーファミにしろPSにしろ、ソフトのデータはネットの海に流れている。ソフト以外にもBIOSが流れていたりすることも珍しくない。

（BIOSはBasic Input Output Systemの略。ゲーム機・パソコン問わず必ず導入されており、初期設定や基本的な入出力機能の制御を行うプログラム。PSエミュでは日本製のBIOSが必須）

日本だと会社が訴えれば即、取り締まることができるので日本にそういったサイトは少ない印象だ。だが、海外のサイトには数多く流れていたりする。

……のはずだったが、ここ最近鳴りを潜めている。レトロゲームがほぼ何でもダウンロードができる大手ロシアサイトがある。このサイトは特にソフト数が多いことで有名なサイトだ。だが、急にダウンロードができなくなり、ブログの紹介だの何だのに終始している。管理人のコメントを翻訳させてみたところ、どうも、このサイトはただのゲームファンによる個人サイトですよと白を切っている感じがしてならない。

ここからは推測だが、日本が著作権法を改正したことが大きくニュースで知られたのは皆様ご存知の通り。恐らく、その影響でこちらに余波が及ぶのではと懸念したのだろう。

今までダウンロードできるサイトも少々変わり、ダウンロードするには特定の広告を見る必要があったり、サイト独自のダウンローダーが必要だったりと制約が激しい。リスクが上がった分、今でも掲載しているのだから金とるぞ的な話なのだろうか。無料でダウンロードできて満足していた人には痛手だと言える。

エミュレータ自体は違法ではないが、ソフトのROMをアップロード、ダウンロードすることは違法だ。とはいえ、ダウンロードで逮捕されたとは聞いた事がない。アップロードした奴がダウンロードもしていた事で二重に罪を食らったとは聞いたことがある。

では、どうやってROMデータを手に入れるのかというと吸い出し機と呼ばれるものを使う。が、ハンダ付けとか初心者には敷居が高い。制作代行を行っている場所もあるのだとか。

そんなアンダーグラウンドな闇を駆けるよりも、ファミコンミニとかを買ったり、Switchで昔のゲームを遊ぶ方が健全なので、皆様はぜひそちらで遊んでいただきたい。