聴こえてくる、物語の音

小説でよく「景色が眼に浮かぶ」なんて言葉があるけれど、この作品はまさに、「音が耳に浮かぶ」作品であります。
専門用語や楽器の種類は、僕は全然知らないけれど、それが気にならないように擬音や喩えを用いていて、すんなりと頭に入ってくるようです。

バンドメンバー探しというテーマで、それはつまり人と出会い、良いところ悪いところを探す展開でもあります。演奏の技術だけでなく、【家族】になるためのメンバー探し。
その過程で起こる事件も、物語を盛り上げる絶妙な間合いで起こっていて、読者を飽きさせません。

今回は第一部ということで、ヴァンプァイアの彼等はやや影が薄かったですが、今後の活躍に期待です!

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