少しずつ前に進んでいことでしか味わえない感動がある

制覇は、スケートは好きでも競技としては捉えておらず、幼なじみの果歩に連れられてときどきリンクに顔を出すくらいだった。
しかし、ひとりの転校生、蒼井の登場によって彼は「アイスダンス」というスポーツの世界に入り込んでいく。
蒼井へのライバル心から始めたアイスダンスだったが、スケートを習ったことのない彼にとって練習は知らない単語、慣れない感覚、初めてだらけで制覇は最初、困惑したり動揺したりする。ところが、必死にしがみついて練習を続けていくうちにアイスダンスの魅力に、そしてスケートの本当の楽しさに気付いていく。

少年の成長や心情がきめ細やかな描写で描かれた、そんな、氷上の「熱い」物語。



第二部も、早速読もうと思います。

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