あなたは何色に染まりますか?

 昔々、左利きの人を「ぎっちょ」と呼んで蔑みの対象・障害とみられている時代がありました。子供が左利きだと分かった親は、右利きになるように必死に「矯正」(強制)したのです。利き腕を無理やり変えるのは物凄いストレスとなり、その結果心の病を発症した人もいたそうです。
 現代、自動販売機や自動改札機でも右利き有利な配置ですが、左利きの人を見つけて蔑む人はいません。逆に「頭いいんだよね?」「器用なんでしょ?」と言われる事も多いです。今は左利きの子供に「矯正」を強いる親はいません。

 この小説は、大多数の人が経験する恋愛とは異なる愛のカタチを経験させてくれます。でも、それは単に少数なだけで愛のカタチや深さは本物なのです。
 この小説を読んで、少数者に対して、色々な感想をもつ、色々な事を考える、そして自分だったらどうするのか? を考える。
 そんなきっかけになる、これはそんな小説だと思います。

 この小説をよんだ後のあなたの心の色は何色になっているのか? 純白ですか?真っ黒ですか? それとも茜色になっているでしょうか。ぜひ経験してください。

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