ダンジョンの奥で蠢くのは――陰謀と利権と思惑!

漫画原作コンテスト最終選考に今さらレビューだけど――そこはご愛嬌!!

本作は日本各地に突如として『ダンジョン』が現れた以後の世界を描く物語で、具体的にはダンジョンを管轄する役所の職員が奮闘する物語だ。もちろん、こんな突飛な場所を扱うのだから、集まってくる職員も個性的な奴らばかりで、その軽妙でコミカルなやり取りがおもしろい。
漫画原作と言うこともあって、テンポよく人間ドラマとアクションシーンが進行していき、短い中に凝縮された物語が詰まっている。

僕が一番おもしろく読んだのは、『ダンジョン』と言うファンタジーを現実に落とし込む際の辻褄合わせの部分。ファンタジーにリアリティを持たせる嘘がとても巧妙で、考え抜かれている点がとてもおもしかった。

そこには、きな臭い陰謀や利権や、大勢の思惑があり、『ダンジョン』という存在とどう向き合っていくのかという作者なりのシミュレーションがある。それに振り回される公務員の悲哀ももちろん見どころだ。

第二部ではラーメンを巡る噂話から物語が始まり、またしてもきな臭い話が持ち上がる。

第一部はわずか四万字。第二部はまだ始まったばかり! 
さぁ、この有名作品を一気読みして最新話に追いつこう!!

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