世界が滅びかけても、大事な日常がある

作者の前作「妹、分裂する。」と同じくディストピアものだが、こちらはノスタルジックな描写を重視しており、一種の殺伐さがあった前作とは大きく異なる作風となっている。しかし、作者の文章力、とりわけ感情描写の上手さ、感情移入しやすい魅力的な人物作りは健在であり、前作を高く評価している人ならば必ずやこの作品も気にいる事だろう。

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