作者の前作「妹、分裂する。」と同じくディストピアものだが、こちらはノスタルジックな描写を重視しており、一種の殺伐さがあった前作とは大きく異なる作風となっている。しかし、作者の文章力、とりわけ感情描写の上手さ、感情移入しやすい魅力的な人物作りは健在であり、前作を高く評価している人ならば必ずやこの作品も気にいる事だろう。
納豆だけに。面白い題材を料理したものだと。納豆だけに。 世界を救う、いや、日常を取り戻す、と言った方が正しい物語なのでしょう。毎朝、食卓に在る納豆のように、当たり前で、明日の朝食になど疑問を持…続きを読む
匂いたつ世界の終わり。粘りつく滅びへの恐怖。裁ち切るのは二人の少女。夢路と湊の友情と、終末の訪れがよく描けていていい空気感でした。
『妹、分裂する』の作者様の新作ということで読ませて頂きました。いやはや実はワタクシ、ご飯には勿論の事、チャーハン、トースト、ラーメンにも納豆を混ぜてしまうくらいの納豆好きなのですが、所謂セカイ系の…続きを読む
世界なんてどうでもいい! この少女たちのハッピーエンドさえ見られたら! と途中からかぶりついて読んでました。ギャグかと思って半笑いで開いてみたらとんでもないシリアスでしたよ、納豆なのに……。だまされ…続きを読む
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