究極のリーダー像の「一つ」を提示した作品!

 私はリーダーには二種類のタイプが存在すると思っています。
 一つは「ワンマン社長」のような絶大な力をもって周りを引っ張るタイプ。
 もう一つは部下や周りの人間を上手く操るタイプ。
 この作品の主人公はこの二つを上手く両立させています。
 自身に絶大な力を持ちながら、その力「怠惰」を理由に周りの人間を使って面倒事を避けようとする。
 その体勢を維持するにはリーダーとしての力を周りに示す必要があるのですが、
 周りも怠惰なのか、主人公がリーダーであることに異論がある者は少なく、
 全くまとまりのない大罪会という組織をしっかり機能させているところ、
 ある意味「究極のリーダー」の姿を見たと思いました。
 素晴らしい作品だと思います。

その他のおすすめレビュー

山下ひろかずさんの他のおすすめレビュー150