Shooting Star

卯月

Shooting Star(本編)

   太陽が死ぬ日を想うアルコールランプが尽きて消えゆくように



   逃げるなら重力さえも脱ぎ捨てて一〇〇万光年星の彼方へ



   真空の3度の海をただ一人漂っているみたいな孤独



   万物は一つの点から生まれたの今はこんなに離れてるのに



   カムパネルラどこを探せば「ほんとうのさいわい」なんてあるっていうの



   百三十七億年にくらべれば些細なことが些細じゃなくて



   重すぎて支えきれずに潰れてくブラックホールにどこか似てるわ



   無限とか永遠なんて欲しくない いっそ弾けて壊れてしまえ



   平坦な宇宙の中でわたしはもう滅びを択んだ ただ一人でも



   本当は目立ちたがりなの見上げてよ大気圏アトモスフィアで散華するから

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る