ちょっと意外な方向から殴られた

世界観は単なるファンタジーとかではなくて、
(あまりこういう感じの作品に触れたことがないので例えとして正しいのかは別にして)どちらかと言えば昔の鳥山明的なワールドのように感じた。
初見で面喰らってしまうのは、おそらく"キャラクター"の捉え方の単位が最近の一般的な小説とは違ってるからなのでは無いでしょうか。

人間、竜、魔女。

ここまで聞くとごく普通のファンタジーと変わりませんが、

そこに加えて塔、飛行機、軍、扉、等々、無機物から群体までがそれぞれ一個のキャラクターであるかのように並列されているのは童話的ですらあります。

価値基準の横線を引いているので、揺り戻しの様なものが見受けられるのですが、
その辺のバランス感覚が読んでて今後も楽しみでもあります。

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