読者様はいつも気まぐれ

平河ゆうき

序文

 いきなりですが、飯田一史「ウェブ小説の衝撃」(筑摩書房)からいくつか引用します。


「『エンディングへ向かう物語』ではなく、『アクセスするたびにそのプロセスを楽しむ』という感覚は、小説に対しても一般化していく。」


「少分量で高頻度な更新が求められる環境下では、たとえば90分のアクション映画や256頁で1冊のラノベに求められていたようなプロットのお作法は、必ずしも機能しない。」


「ハッタリ的な『ツカミ』と、短い分量でも感情を揺さぶるイベント/シチュエーションづくり、『そしてなんと!?』的な『引き』の連続で引っ張るテクニックの方が、『オチから逆算してクライマックスで感情のピークをつくる』つくりかたよりも重要になる。」


 「ウェブ小説の衝撃」はネットで小説を書いている・書こうとしている人にとって凄く有用な本だと思うので、おすすめします。

 それはさておき、引用した部分の内容については、読んだときに「その通りだよなあ……」と感じたものです。

 そして最近カクヨムに「アイドルの中の人」を投稿し、そのアクセス数を眺めてみて、ますますこの記述が正しいことを実感しました。

 

 そのことについてこれから書いていきますので「ネットでウケる小説を書きたい!」という方は参考にしてください。

 わたしの作品を反面教師にしていただければ……。

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