妊娠編

つわりと控えたほうがいい食べ物

 さて、ここからは一度目と二度目の妊娠生活をふまえて、妊娠時期にあったことをまとめていきます。


 映画やドラマでは、米が炊けたときや、ふとしたときに「うっ」とか口元をおさえて「もしかして?」みたいな描写がありますね。妊娠してすぐに悩まされたのは妊娠初期の『つわり』でした。


 私の場合、始まるのも終わるのも早かったんです。

 そして、あらゆる匂いが駄目になりました。しかも、それが大丈夫か否かは嗅いでみるまでわからない。ロシアンルーレット状態です。

 普段の生活でも我慢できるけど「臭いな」と感じるもの、たとえば猫のトイレ掃除のときの臭いが我慢できなくなるのは納得できても、今まで大好きだった柔軟剤や米の炊ける匂いまで駄目になるのには参りました。油っぽい料理も苦手になり、主食は麺類ばかりでした。


 個人差もあると思いますが、吐き気はドラマのような「うっ」程度の可愛いものじゃありませんでした。トイレの便器に向かって「うおぇぇぇ〜おえぇぇ〜」と色気のない吐瀉物の出そうで出ない嘔吐。これは苦しいです。


 一番辛かったのは煙草の匂いでした。今まで愛煙家だったのに、煙の匂いが徹底的に駄目になりました。これはのちほど禁煙について詳しく書こうと思います。


 そして食べられるものが限られてくるのです。というより、無性に『あれが食べたい!』という衝動に襲われます。

 私の場合はパイナップル、氷菓、梅、レモネード、グレープフルーツなどころころ変わりました。

 氷菓は、元々は嫌いだったんですよ。今までほとんど食べてこなかったものでした。なのに、気がつけばそればかり食べているんだから不思議。

 妊娠時期のあれこれは本当に個人差がありますが、このつわりも、つわり時期に食べたかったものも、人それぞれですね。


 驚いたのは、妊婦さんが避けるべき食品がお酒以外にもあるということ。

 塩分を控えめに摂るというのはわかるんですが、カフェインも控えたほうがいいんですね。

 一日にコーヒー一杯くらいは大丈夫らしいですが、それでもいつものように何杯も飲めないし、カフェインはチョコレートにも入っているんですよねぇ。冬場のアルコールを使用した季節限定チョコレートの類なんてもってのほかなんでしょうが、毎年楽しみにしているので我慢するのが辛かったです。

 姑は妊婦が食べてはいけないものなど一切知らない人でした。夫の実家に行くと私の好きな日本茶とチョコレートやしょっぱいお菓子を必ず用意してくれているので、あまり神経質にならず、少しは口にしていました。けれど、お菓子のおかわりを差し出してくれて、日本茶も次々に注ぎ足してくれるので、そういうときはちょっと申し訳ない想いをしたのでした。


 あとは細菌感染や食中毒にならないようにという意味でも、生ものは避けるようにしてました。生ハム、生卵、スプラウト、スモークサーモン、カマンベールなどのナチュラルチーズ、マグロなどの寿司ネタにも注意が必要なものがあります。

 スパイスも子宮収縮の点から気をつけたほうがいいと聞いて、なにかと我慢を強いられるものなんだなとげんなりする一方、普段の食生活にはそれだけリスクが隠されていたのねと驚いたのでした。

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