中華がうまい居酒屋 ポテサラ 水餃子 皮蛋豆腐


アッー!疲れた!本当に疲れた。


僕は今日、地元の友人の結婚式へ出席する為に会社を休んでいた。

そして結婚式に出席している間ひたすらアルコールを我慢しつづけた。

しかも二次会にも出席して!その間もアルコールを我慢し続けた!

もはや修行だ。僕にとっては修行そのもの。

我慢して我慢したおかげで車を運転して新潟駅前まで行く事ができる。

自分なりに頑張ってご祝儀を包んだ僕は少しでも節約しようと、

下道を通って新潟市に向かう。

友人は結婚式を長岡で行った。

長岡と言えば新潟県の中でも栄えている方だが、

関東圏と比べるとどうにも何か足りないといった印象の町だ。

ともかくそこから高速道路を使わずに、8号線という新潟県の上越中越下越を結ぶ

大動脈をどろどろの血液のようにゆったりと進んでいく。

飲むぞ飲むぞと新潟駅前に到着した僕は、

完全に疲れ切っていたのだから始末が悪い。

結局駅前の駐車場に着いてから僕は車の中で仮眠を取った。

目が覚めた時には22時、飲むにはいい時間だ。

今日も特に行く店は決めていない。

どうせなら新規開拓、だけどあんまり混んでる所には行きたくない。

いつものように駅前をうろちょろしていると

店の前で呼び込みをしているおねーさんが一人。


「いらっしゃいませ~よかったらどうですかー?」


「一人だけど大丈夫?」


はい!カウンター空いてますよと言われ、店の中へ吸い込まれていく僕。

入り口から近い席が好きな僕は迷わず入って一番手前のカウンター席に着席。

とりあえず生と答えておしぼりで顔を拭いてふぅーと一息。

この後生ビールとお通しが届いたのだがお通しがなんだったかど忘れ。

だけと頼んだ物はしっかり覚えている。それぐらい美味しかった。

最初に頼んだのは自家製ポテトサラダだった。

これが絶品。味が濃いのだが塩辛くない。美味しょっぱいと言った感じ

ちらちらと混ぜられたベーコンで肉成分も補給できてなんだかうれしい気分。

メニューに載っている料理を見る限り、どうにも中華に偏っている感がある。

と言う訳でここからは中華一色で行こうと頼んだのは。


「すいません、大葉の水餃子と、ピータントウフ、それに紹興酒下さい。」


「紹興酒の飲み方はどうされますか?」


「え?ああ、ええと?」


「ストレートかロックがおすすめですけど。」


「そしたらロックでお願いします。」


紹興酒なんて普段頼まないからつい言葉に詰まってしまった。

紹興酒は癖がある酒だと思う。酸っぱいにおいが鼻につくし

味もなんだかもわっと広がるようで、

苦手な人からしたらとても飲めたものじゃあない酒じゃないだろうか。

だけど僕に呑めない酒はない。スピリタスのストレートでも大歓迎だ。

しばらくしてロックグラスに黄金色の色の液体が入って目の前に届く。

うーんやっぱり癖がある。ちびちびやっていこう。

ポテトサラダはすでに無くなっていて、水餃子とピータントウフが続けざまに届いた。

まずは大葉の水餃子。

これが絶品あっさり濃厚なのに塩辛くない。

魔法か何かか?皮はしっとり柔かく、一口噛みしめれば中から大葉と肉のエキスが我先にと漏れてくる。味は濃い、ポテトサラダも濃かった。なのにしょっぱくない塩辛くない。うまいって言うのはこういう事を言うんだろうか。酢だけつけて食べる事を勧められてそれがまさにこの水餃子にドハマリ。

続いてピータントウフ、2~3人で食べてもいいぐらいのトウフにピータンが添えられてネギがどっさり乗っかっている。

これも味が濃い。何かドレッシングがかかってるな。ごま油っぽいが塩気も感じる。ピータンはねっとり濃厚、癖がある同士、紹興酒に真っ向から挑める稀有なおつまみだと思う。

ともかく、だ。

これで一通りそろった。特に触れなかったがコスパかなり良し。

2杯3品、お通しも入れて3000円に行かない。しかも僕はこれでお腹いっぱい。

たくさん食べて疲れも少しまぎれた所でお会計。

さあて次はどこに行こうかな。

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