221文字の世界「敵なしの二人」

「なあジャック、あそこで寝ている女が見えるか?」

洋介に言われるがまま顔を上げると、美しいおみ足の女性がくてりと横たわっている。

「お前の好きなミニスカだ。どうだ、頬擦りしたいだろう」

悪魔の誘惑に思わずよだれが垂れた。

「よし、いつものやり方でいこう。大丈夫、俺とお前なら敵なしさ」



「おかあさん! よーすけがまた私のお人形をジャックに上げちゃった!足が噛まれてぼろぼろ!」

「仕方ないわ、おねーちゃん。赤ん坊と犬のやることなんだから、許してあげなさい」

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