カクヨム

 このところ、エッセイ、創作、評価等では、当サイト「カクヨム」についての批判が目につきます。

 内容の殆どが、星が、レビューが、PVがと言った、自身の作品への評価が思う様に上がらない事への批判、苛立ち、要望と言った物が大半を占めています。

 もっともだと思う反面、もう一度考え直しては?と思う事も多々あります。


 まず、根本的に問題点を切り離して考えましょう。

 

 まず、カクヨム運営、もしくは当サイトで運用されているシステムについてです。

 私に実感は薄いのですが、そもそもこのサイトは「こう言った物だ」と割り切る事は出来ないのでしょうか?

 特に他サイトと比較している方も多くみられますが、他サイトと同じ条件で運営出来るなど有り得ないので、全く同じ様に対応してくれると考える方がまずいのではないでしょうか?

 

「他のサイトで問題なく運用で来ているんだ、ここでも運用出来て当然だろう!」


 その通りです。そのサイトのコピーサイトを立ち上げるだけなら、それで十分でしょうし「KADOKAWA」と言う一流の会社が経営しているのですから、ただそれだけならば造作もない事でしょう。

 では、批判を行っている方々は、例えば「小説家になろう」や「Pixiv」の様なサイトになれば大喜びなのですか?ただ、それならばそちらを活動拠点に置けば済む話な様にも感じられるのですが。


「違う!俺はカクヨムが少しでも良いサイトになる様に、辛口批評しているんだ」


 それはご苦労様です。きっとあなた方が提案する意見で、カクヨムは今よりも,

より良くなっていくと思います。しかし疑問に思うのですが、私が目にする「カクヨムに対する要望」を題材にしたエッセイ等々は、どうも痛烈批判、猛烈不満に溢れかえっている様に感じるのです。

 

 批判や不満があれば、それは直接運営に言わなければ届き様がありません。送る前から、もしくは数度送った程度で「取り上げられない」「変わらない」と嘆くのは、時期尚早ではないでしょうか?

 このサイトに何万人の登録者がおり、実際は何万人の方々が実働しているのかは解りません。しかし前述のサイトより多い、と言う事は無いかもしれません。

 それでも、一人一人の要望にイチイチ答えていたらキリがありませんよね。それにその要望に対しての検証も行わなければならないでしょうし。

 

 そもそも、もし絶対数が少ないのならば、それに比例して評価の数字も少なくなるのは自明の理ですね。このサイトは比較的新しいサイトだと聞きましたが(今年に入ってからの正式稼働と認識しています)そんなサイトに、数年も運営しているサイトと同数の登録者数を、即座に得ようと言うのはやや無理があります。

 そして、登録している人たちの「種類」にも依ります。読者が作者の数に近づくか、多くなれば、それだけ評価の数字は上がるでしょうが、その逆の場合は低くなるでしょう。「作者」とは読む事も好きでしょうが、書く事も好きなのです。そうそう読んでばかりはいられないのですから。「作者」は何より、自分の作品が好きなのです。


 さて、自身の作品に読む人が誰も来ない、星やレビューが付かないと嘆くなら、自分も他者の作品に星やレビューを積極的に残していくしかありません。これは偏に相互レビューなどと呼ばれる行為とは違います。

 星を付けてもらったから、星を付け返す。そんな安直な理由で行うのではなく、確りと相手の作品を読んで、その上で評価する様にして下さい。


 不思議なのは、自分の作品を評価してくれた人の作品が、自分にとって面白いと思う作品ばかりなのか?と言う事です。そんな偶然はあるのでしょうか?

 私等は、折角評価して下さった方、フォローして下さっている方の作品を覗かせていただいても、稀にどうしても楽しんで読めない作品などがあります。

 そう言った時は、流石に星やレビューを残して帰る様な事はしませんし、出来ません。

 しかしレビューを書くとなったら、それこそ自身の作品を考えるより、よっぽど頭を働かせます。自分が「良い」と思った作品なのです。中途半端な文言でその作品を評価する等出来よう筈もないのですから。


 カクヨムに対して、何か思う事、感じた事を、エッセイや評論として発表する事に異論はありません。ですが、口汚く罵る様な行為だけは避けましょう。


 何故なら、それを見るのは運営や、同じ思いを抱く人達ばかりでなく、ここに訪れた読者様も同様なのですから。


 

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る