過度な装飾のない読みやすい文体で、スラスラとテンポよく読めました。懐かしいあの頃をじんわり思い出せました。
8000字近い文字数で、短編としては少し長めかもしれません。ですが、程よくライトな文章がそれをカバーし、するりと読めてしまいます。文面は軽いけれど、内容は深い。そんな恋愛物語です。
彼の一途さが伝わってくる良作。好きだからこそ怒ることもある。ただ甘いだけの恋愛じゃないのがいい。
若さゆえの未熟さが歯がゆくて、初々しい戸惑いが愛おしい。ぎこちなく近づいていく二人の恋心が丁寧に繊細に描かれています。いいですね、青春って。突っ走る情熱も、不器用さも、素直になれない複雑さも、す…続きを読む
普段から恋愛小説を読むのが好きな私ですが、こういうストーリーの物はかなり珍しいです!ストーリー運びはご都合主義ではなく、登場人物の心情も丁寧に描かれていることに好感を覚えました。おすすめの一作です!
もっと見る