いとしの令和じゃなかった〜いとしのレイラか〜エリッククラプトン 雑記

新しい元号、令和ということでエリッククラプトン のいとしのレイラが話題になった。

実際はれの英語の綴りが違うので、意味的には異なる。

さて数年前に彼の自叙伝を読んだことがあり、令和になってその記憶が甦ってきた。


ミュージシャンの自伝というと口述でライターが書くか、ライター自身が取材したものが大半だが、この自伝はエリッククラプトン自身が2008年に執筆している。


その内容だがクラプトンと音楽の関わりを時代変遷にそって書いていて、意外な事実がいくつも明かされる。だがこの自伝は懺悔録のイメージが色濃い。

アルコール、ドラッグ、女性

四十代までのクラプトンは依存症だ。音楽をプレイしてないときの彼は心身ともに破綻していたことがうかがえる。


最初に書かれてるが彼は祖父母に育てられた。実母は十代前半で未婚のままクラプトンを生んだため、祖父母は自分たちが父母だということにして育てた。しかしその事実が判明したときそのトラウマはクラプトンにまとわりついたのだろう。

その憑き物は息子コナーが転落死するまでおちることはなかった。


豪放そうにみえ大将といわれるが、その表と裏腹に精神的に弱い人だ。

もっとも彼が苦しんだのはアルコールだろう。肝臓に穴があくほど飲み救急車に運ばれたときはこれで人生終わりだと思ったそうだ。


クラプトンの女性関係者といえばレイラやワンダフルトゥナイトを作るきっかけになったジョージハリスンの元奥さんパティ。

これが一歩間違えればストーカーだ。

ジョージハリスンはよく許したものだが、彼にも別に女性がいたようだ。

でもパティとの関係は破綻した。原因は子供が授からなかったことにあるようだ。


パティとのお別れは彼が他の女性と遊んで帰ってきたところをボーイフレンドと一緒にいた屋敷を一時的に追い出されてジエンドとなった。


彼の関係した女性たちはほんと強い人たちばかりだ(笑)

このパティポイドはその後モデルから写真家へと進み、ジョージやクラプトンに加え親交のあったアーティストの肖像写真を撮って時代を築いた。


一方クラプトンはソロ時代のバックボーカル、イボンヌエリマンと交際へと至る。

彼女はクラプトンの子ルースを身籠りながら援助を拒否、自分の子として育てあげた。


それなのにコナーの転落死で喪失しているクラプトンに便りを出し娘と自分と一緒に過ごそうと申し出た。

コナーは当時付き合っていたイタリア人女優ロリーデルサントとの間に出来た子供。

イボンヌからしたらもう終わってしまった人。

いやなんでこんなダメな人を庇うのと読んでる自分が怒りたくなる。(笑)女性がほっておけないんだろうな。

しかし、愛息の死は彼の怠惰な生活を一変させた。

アルコールやドラッグとの決別。タバコもやめた。彼が作詞作曲し、コナーに捧げたティアーズ・イズ・ヘヴンは聴く人の胸を打つ。

元々はアコギからギターを始めたクラプトンなのだが、なぜかエレキでなくアコギも弾けるという話題でシーンに戻ってきた。


60年代、ジミヘンドリックス、ジャニスジョプリン、ジムモリスン、ブライアンジョーンズ

ヘロインやコカインなどハードなドラッグをやっていたアーティストは亡くなっていった。

そんなロックシーンを今まで生き抜いてきたたクラプトンは本当にラッキーな人だ。


女性関係も多いが友人も多い。

ジョージハリスンがもっとも親しい友人かと思ってたが、ロビーロバートスンやスティーブウインウッドらの方が親交あるようで

釣りやハンティングを一緒に楽しむそうだ。


日本の音楽関係者もかなり付き合いが深い、ツアーのさい、ホテルへ着くと必ず神戸牛のステーキハウスへ通うこと34年間続けてるとのこと、アキとかタクとかヒロシとか個人名がでてくるのでわからないがかなり懇意な付き合いなのかもしれない。


その彼も古希を過ぎ、若い嫁さんメリアと2人の娘のためだろうか、ワールドツアーをやめ最近は引退宣言をした。


じつはこの本の末尾にも引退すると書いているが結果はご覧の通り、まだやり続けている。


彼が敬愛するブルースマン、ロバートジョンソンに習い永遠のクロスロードを求めて旅をしてるのかもしれない。





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