第14話 添い寝

初めの頃の比べれば、最近はすっかり行動範囲も狭まり、私が留守にする以外の時間はケージから出していることが多い。


ほっておいても一人遊びをするし、トイレや空腹時はケージに戻ってする。


寝室で寝ているとドアを開けろと言わんばかりには、「にゃーにゃー」とドアの前で鳴く。


ドアを開けると私のベッドに乗り、そのまま丸くなる。

ゴロゴロと喉を鳴らし、撫でてやると気持ちよさそうに目を閉じる。

そうしていると、徐々にうとうととし始め、すやすやと眠り始める。


まだ隣で寝る分にはいいのだが、決まって風鈴は仰向けになった私のお腹の上で眠るのだ。


ちょっとした仮眠であれば、私も我慢して眠るのだが、仕事が控えていたりすると、そうも言ってられない。


外のちょっとした騒音で起きたタイミングでそっと身体の上から降ろすのだが、その時はとことん機嫌が悪いのか、耳元でわんわんと鳴くのだ。

おまけにザラザラした猫舌でのサービスもたくさんついてくる。

尻尾をフリフリと動かしてどれだけ可愛くても、安眠妨害には変わらない。



撫でてなだめてもまた私のお腹の上で寝始めるものだから、本当によく寝る。


なんだかんだ言っても結局は親バカなわけで、私は温かくなった腹部を撫でながら、寝不足で仕事に今日も出かけるのだった。

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