第4話 生きながらに機械になっているのだ。

人間だって機械になれる。

頭を使わないで同じことを繰り返すのは

どんなときもルール通りに行動しようとするのは、

生きながらに機械になっているのだ。


手に入れた一つのマニュアル、

一本の成功法則をやり続けること、

自分で感じたり、考えたりせず、

単純装置のように繰り返すだけ。

誰かのコピーでしかないこと。

それは味気なく無感覚なモノクロの日々を作り出す。


モノクロなんかじゃない、これが自分のスタイルですから!

と言い張る人もいるかもしれない。


スタイルってのはもっと上等なもの。

地道な毎日の積み重ねから導き出されるエッセンスだ。

インスタントに人から習ってちょっと実践して

それはスタイルと言えるかな。


いつでもおなじことをやる無意味さ、それは

子供にむけてもおんなじ話、

お年寄りにむけてもおんなじ話、

仕事のときもおんなじ話、

遊びのとにもおんなじ話、

をしてるようなもの。


状況にあわせて

なにが必要か

自分ができることは

求められているのものは

一体なんなのか考えて

あたらしいものを生み出すこと。

それは大変なことだけど

そうでなければ人の心を動かせない、

ちゃんと役割を果たしたことにならない。

自分を生きられない。


たしかにマニュアルや法則って

便利だし楽だ。

でもこれをつかうには

真剣に自分の感性や思考を使ったうえでのこと。

場面を相手を理解したうえでのこと。

そうでなければ空虚だ。

格好だけ、効率だけ、

機械に任せればいいじゃない、そんなコミュニケーション。


人間として

あなた自身として

目の前のものに向かい合うのだ。

マニュアルなんてショートカットで

人に向き合うのはやめよう。

スタートは常に今。

だからこそ人と人とが会う意味がある。

あなたは機械じゃない。

人間だ。だからこそ毎日変化するのだ。

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