第31話 アメリカ市民権の勉強

第31話 アメリカ市民権の勉強


 市民権の取り方の流れは、申請書類を記入して移民局に提出し、移民局からの通知で指紋採取を行い、書類提出から数カ月後にインタビューと筆記テストを受ける。


インタビューでは英語での会話能力、それから自分のビザ関連の資料について質問され、英語の読み、書きのテストがある。 

また、アメリカの歴史、政治に関する基礎知識を試すテストも行われる。 

合否の結果はその場で知らされ、合格者は宣誓式の通知を郵送で受け取る。そして、指定された日に指定会場に出席し、帰化証明書が発行されてアメリカ市民となる。申請料は675ドル(当時)


「うわああテストが歴史と政治い。日本語だってわからないのに、どうしよう」 

オンラインで問題を見てみると難しい!! やばいよやばいよ~と言いつつ、もう一回よく見ると【書類提出から数カ月後にテスト】と書いてある。


「なんだ、数ヶ月もある。勉強すればいいじゃーん」と根が楽天家の私は考えたが、何かが引っかかる。数カ月後……


あ~!特別なビザとか持ってきていない母、6ヶ月しかいられないはず。ま~に~あ~わ~ない~。ビザを持たずに来た場合その期間を過ぎると違法滞在になり最悪の場合国外追放。きゃ~。


LAには日本人用の無料新聞が何紙もある。そこに載っている(無料弁護士相談)に電話をすると「この場合は大丈夫だと思います」というお言葉でやっと安心して勉強に取り組むことができた。

国籍を取ることには夫は賛成で、喜んでくれた。そしてアメリカ人の友達は口をそろえて

「え!そうなの!おめでとう!エキサイトするでしょう!?」という。

感覚が違う。なんとなく祖国を捨てるような気持でウエットな日本人的な感覚だったのだけど、「おめでとう~」なことなんだ。


本当に移民の国なんだなあ、そして(アメリカ人)であることに誇りを持っているんだな。そういうのは素敵だなと思った。

それから国籍を取ると名前を変えられる。


「いっそエリザベス・メアリー・ローズなんて感じの、こってこてな名前にしようかな」というと、夫は

「好きにしてもいいけど、それはちょっとないよね」息子も大反対。母も

「そんな名前絶対に呼ばないからね」と評判悪いのだった。つまんないな。


.....................................................



市民権のテスト内容は、大きく分けて3つある。

読み、(Reading)

書き、(Writing)

口答による歴史と政府のテスト。(Civics Questions)


Reading Vocabulary  64単語

Writing Vocabulary 75単語

Civic Questions  100問


(読み)と(書き)はびっくりするくらい簡単だった。 特に(書く)は苦手なので安心した。


問題はCivic Questions これはかなり難しい。 なんせ100問もある。

この中からランダムに10問がでて、そのうち6問以上正解で合格だ。


私は指紋を取りにいったときにもらえる問題集についてるCDを聞いてとにかく丸暗記することにした。

それから似てる問題をまとめた。たとえば答えが同じ問題。


Who is Commander in Chief of military? (軍の最高司令官は誰ですか?)

Who signs bills to become laws?  (法案を決まる際誰がサインしますか?)

Who vetoes bills? (誰が法案を拒否しますか?)


この3つとも答えは the President (大統領)


答えが同じでまとめる。数字の暗記物をまとめる。


How many amendments does the Constitution have?(憲法はどのくらい改正しましたか) 答えは27


The House of Representatives has how many voting members?

(下院議員には何名の投票メンバーがいますか?)答え 435


人の名前を暗記するもの


Who wrote the Declaration of Independence? (誰が独立宣言を書きましたか?)

答え Thomas Jefferson (トーマスジェファーソン)


Who is the name of the Vice President of the United States now?(現在のアメリカ副大統領は誰ですか?)

答え Joe Biden (ジョーバイデン)【当時】


まとめるとわかりやすい~、いいねいいねと良い調子で丸暗記!

でも全くわからない単語も出てきた


the Constitution コンステチューションなんかは、ああ~見たことある~確か憲法?だっけえ?


Emancipation Proclamation なんかはもうお手上げ、発音も出来ない。

「な~にこれは~??」 (答え…奴隷解放宣言)


なのでYahoo翻訳ページを利用させてもらった。文章だけでなく、そのサイト丸ごと翻訳してくれる。でもかなり怪しい。


例 When is the last day you can send in federal income tax forms?

ヤフーさんの訳

 「いつ、あなたが連邦所得税で送ることができる最後の日が、形である?」


形である?ちと怪しい。夫の日本語のほうがわかるかもしれない~。


でも雰囲気でわかればいいので、助かりました。時々クスクス笑いながら読んでいくと。


Yahooさんの翻訳


(何が、現在アメリカ大統領の名前です?)名前です?答えが


大統領)


Yahooさん、そこ漢字にしたらだめ。


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