ハリウッド映画の世界ー強烈なガンアクションの奥に愛がみえる

完結後に再訪、再レビュー(0828)
壮絶なアクションシーンに背筋がぞわっとする。今夜眠れないかもと怖がる気持ちを宥めながらも先を読みたくなるのは、戦いのシーンの奥に深い愛情が垣間見えるからだと思う。
私の中の勝手なアクションものへのイメージ「愚かな人間が互いをただ傷つけ合い命を粗末にする」は見事に覆される。それは、作者の優れた描写力と人柄から来るのだろうか。
『兄』の再生(能力発揮)に『妹』が不可欠という何気ないくだりにうるっときた。愛する人を護るために戦わなければならない悲壮な状況でも、心の中には温かい炎が描かれていたことが読後になんともいえないものをもたらしてくれる。やはり、読んでよかった。
漫画化のみならず、その後の映像化も大いに期待したい。
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普段アクションものは読まない。けれどあまりの好評価を目にして辿り着いた。そして、読んで本当に良かったと、いま心から思う。
もちろん、相変わらずの方向音痴ゆえ、アクションシーンは作者の優れた腕が描くままに脳内に転換できないのが非常に申し訳ないところだが、それでも、ここに描かれるアクションシーンと、合間に見せられるヒューマンドラマに、気付いたときには心を熱くさせられていた。
この先どんなことが待っているのだろうと、ドキドキと恐怖心とが襲って来るが、「絶対護る」を信じて、完結後にまた来訪したいと思う。
既に多くのレビューで漫画化&アニメ化&映画化が推奨されているが、これはもう是非ともハリウッド映画の脚本として売り込むことを目指して欲しい。夢じゃないよ、本当に、この世界観をこれからも大切にして欲しい。

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