第19話 修練の終わりと新しいクエスト





 ログインしては修行の毎日。怜奈も恵那も訓練所で頑張っているようだ。ボクも順調にスキルが上昇している。

 修行を始めて早一年。外では一週間が経った。ボクはレベルこそ上がっていないけれど順調に成長している。



 NAME:ユーリ

 Race:金竜〔幼体〕

 CLASS:人形師Lv.2

 HP:4500

 MP:2000

 ATK:1800+700

 DEF:1200+300

 MATK:1200+200

 MDEF:1200

 STR:400+200

 VIT:400+500

 AGI:400

 DEX:400

 INT:400

 MID:400

 LUK:400+100

 Skill:竜麟・金竜Lv.1→Lv.4、魔竜の心臓Lv.1→Lv.4、人形作製Lv.1→Lv.2、人形操作Lv.2→Lv.8、金属操作Lv.1→Lv.2、苦痛耐性Lv.2→Lv.9、直感Lv.2→Lv.5、幸運Lv.1→Lv.3、金竜の幼姫Lv.1→Lv.2、AI作成Lv.1、竜属性魔法Lv.1→Lv.3、火属性魔法Lv.1→Lv.3、水属性魔法Lv.1→Lv.3、風属性魔法Lv.1→Lv.3、土属性魔法Lv.1→Lv.3、闘竜技・金竜Lv.2、物理軽減Lv.3→Lv.6、連携魔法Lv.3、機人整備Lv.1、竜魂転生Lv.1。

 CP:1250

 装備:うさぎとオオカミのぬいぐるみ(攻撃力200、防御力100、耐久力80)

    床闇のワンピース(防御力200 スキル:ドロップ自動収集、身体能力増加Ⅰ(50%)、闇属性魔法Lv.2、自動回復向上Lv.1、闘争心増加Lv.1、自動修復Lv.3、暗視)

    疾風のブーツ(移動速度10%上昇)

    プルルの指輪(MDEF+10)

    飢餓のアクアグローブ(水属性の魔法の効果を10%上昇、空腹度の減り具合上昇・小)


 称号

 プルルキラー:プルル系統に対してダメージ50%増加。ダメージ軽減50%。ドロップ率10%上昇。VIT+500

 物理破壊者:STR+200、ATK+500。相手の物理耐性、物理障壁を無効化し、相手の物理防御力を50%削減する。

 上位存在討滅者:レベル差が10離れる毎にステータスが1.5倍される。


 

 ステータスは上がってない。けれど、スキルは龍脈と竜脈操作、体術が消えて、新しい闘竜技・金竜というスキルが手に入った。そもそも、龍脈などの操作は竜族にとっては基礎の基礎らしいから、その一段上の扱いということだと思う。それと、どうやらスキルは10で上位に進化するようだね。


「ユーリよ」

「どうしたの?」


 準備運動をしているとお爺ちゃんがこちらにやってきた。


「儂が教えられる基礎は教えた。後はお主が自分で鍛えねばならぬ」

「え?」

「闘竜技までいったのなら、いっぱしの竜じゃ」

「まだお爺ちゃん、老師に一撃すら入れられてないんだけど……」

「ほっほっほ、お爺ちゃんでええよ。それとそう簡単に一撃を入れられてはたまらんの。年季が違うわい。後100年は修行してくるんじゃな」

「……何歳なの?」

「軽く千は超えとるの」

「ちぇ~、諦めるか」

「まあ、卒業試験じゃ」


【種族限定クエスト・金竜:一子相伝スキルの継承

 迷いの森深部に到達し、祭壇に設置されている竜の紋章を取ってくること】


 お爺ちゃんからクエストが渡された。このクエストはボクが待っていたものだった。だって、リベンジの時が来たということだからだ。


「アイリは連れていってもかまわんぞ。連れていかなくてもかまわんがな」

「うん。そのアイは?」

「あやつの訓練も終わったから、外で待っておるぞ」

「わかった。じゃあ、朗報を待っていて」

「期待せずに待っておるかの。別に戻ってくる手段もあるから、後程でもかまわんがな。今のままじゃ勝てないと思うしの」

「まあ、挑むよ。なんせ、今は貸切だしね」

「勝手にせい」


 外に出ると薄い桃色の生地に青色の布を合わせたお腹の部分が空いているワンピースを着たメイシアと、ミニスカートのメイド服を着たアイリもいる。二人は訓練所を出たところにあるカフェでお茶をしていた。


「あっ、きましたね」

「パパ、どうぞです」

「ああ、ありがとう」


 アイが入れてくれた紅茶を受け取って席に座りながら飲んでいく。アイはメイドとしての訓練もしていたみたいで、とても美味しい。


「訓練はどうでしたか?」

「終ったよ。けれど、最後にクエストを貰っちゃった」

「私もですよ。私は迷いの森にいるアントを駆逐し、光の紋章を取ってくるようにとのことです」

「ボクは竜の紋章だったね。迷いの森の深部だから、おそらく地上かな」

「私は地下ですね。アイちゃんを含めて三人でいきますか?」

「ん~三人だとやっぱりきついよ。ここは妹達に協力を頼んだ方がいいかも」

「妹さんがいたんですね」

「うん。ちょっと連絡をとってみるね」

「お願いします」


 アナスタシアとディーナに連絡を入れるとすぐにくるとのことで、ボク達は店で待つことにした。待つ間は暇なので、アイを膝の上に乗せてメイシア達と話しをする。


「お、お、お兄ちゃんっ!」

「マスター?」


 本当にすぐにやってきた二人はメイシアとアイをみるなり、震えていた。


「どうしたの?」

「誰ですか、そのど、女達は……?」

「お兄ちゃんのそこは私の席なのに!」


 アナは俺の膝の上に座っているアイのことがきになるようだ。


「とりあえず、座って話しをしようか」

「あははは」

「いいね?」

「「はい……」」


 強めにいうと流石に二人は大人しくなった。しかし、これは二人のことをどうするか、しっかりと考えないとだめだね。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る