第7話 薬を模索する

眠れない日々が続き、お医者先生にそれを訴えたら、じゃあ薬を変えてみましょうと言うことになった。

ただ、変えてもらった薬は、今度は強すぎた。

眩暈、眠気、ぼーっとする、目の焦点が合わない、意識して歩かないとふらっふらする、など。

5日間服用しただけで、生活に支障をきたしてきたので、担当医の居ない曜日だったのは承知の上で、せめて薬だけでも変えてもらいたいと思い、メンタルヘルス科に行った。

待合室の椅子に座って、ぼーっと待つことしばし、呼ばれて立ち上がり、転んだ。

診察室に入り、薬を元に戻してもらうことにして、椅子から立ち上がろうとして、転んだ。

薬局で、薬をもらうときも、転んだ。

運動神経は悪いのだけど、転び過ぎだ。

タクシーで帰ってきて確認したら、両ひざに痣ができていた。


今は発症当時よりはもう少し強い薬を飲んでいるのだけど、この時の5日間の薬はホントに合わなかった。

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