私は、書店でこの作品に出会いたかった。失われてしまった者をこの世に留める技術。伊藤計劃のその先を見せてもらったような気がします。Project-Itohは続く。どこまでも、続く。
小説とロックバンドが大好きな会社員です。 宜しくお願いします。 好きな小説家 伊藤計劃、村上春樹、円城塔、佐藤友哉、上遠野浩平、京極夏彦、乙一、滝本竜彦、貴…
ある日、突然の自殺をした「わたし」。その瞬間を、もう一人の「わたし」が辿っていく。哲学的なテーマで繰り広げられるSFストーリー。読んでみると……何か不思議な感じがしたものです。「わたし」と「わた…続きを読む
SF、サイエンス・フィクションの本質とはなんだろう。未来への希望を喚起するもの。科学技術や理論偏重の世界に警鐘を鳴らすもの。そして、ある科学的な思想や技術から導き出される、人間と人間社会、…続きを読む
なぜわたしが自殺をしたのか、 ’わたし’ は真相を “わたし” と共に追求していくという核があり、近未来を舞台に語られていきます。一見、「ややこしそうだな」と引かないでください。ラストで大きく…続きを読む
SFには、想像力を開放してエキセントリックな体験をさせてくれるものと、技術的な背景に基づいて陰鬱な内省を迫られるものと、二種類ある。この『わたし、‘わたし’、“わたし”。』は、完全に後者だ。デ…続きを読む
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