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  • 第五章:魔の城への応援コメント

    私はナディアと同じ、日本人の父とルーマニア人の母の間に生まれました。
    中学生の頃まで夏休みに、数年に一回の頻度でルーマニアに行っていました。長い間ルーマニアに行けていないので、読んでいて懐かしくて、さびしくなりました。二十代になり、ルーマニアの自然の豊かさや、人のあたたかさ、自分のもう一つのアイデンティティとなる文化の素晴らしさにやっと気づきました。(恥ずかしながら、ずっと小さい頃は日本人になりたいと思っていました。初対面でルーマニアってどこ?何語を話すの?英語話せるの?と聞かれるたび、苦しく感じていたのです)
    だから所々に書かれたナディアも感じる中途半端さも、すごくわかります。泣きながら読んでしまいました。あとあとブニカの態度も、すげぇわかります。ブニカぁああああ!!(関係ないけど、パパナッシュ大好きです。超絶美味しい!!!)
    素敵な話をありがとうございます。
    本当に、ありがとうございます。
    ネット小説で、ルーマニアが舞台の(しかもルーマニアと日本のミックスレースが主人公の!)作品に出会えるとは思いませんでした。いつか自分も書いてみたいです。
    ありがとうございます!!!

    作者からの返信

    ご高覧及びご感想どうもありがとうございます。

    「これは実際にダブルやミックスの人が読んだらどう思うのだろう」
    と不安を覚えなくもなかったので気に入っていただけて良かったです。

    ルーマニアというか中東欧に対する日本人の理解は確かに十分とは言えませんね。

    こちらこそどうもありがとうございました。


  • 編集済

    第五章:魔の城への応援コメント

    我が家の場合ルーマニアではありませんが、奇しくも作品と重なる部分が多く、
    非常に注意深く読ませていただきました。また主人公の心の葛藤など考えさせられる素敵な作品でした。

    ”革命”や”独立”と聞いても、どこか劇画的で、ともすれば”面白そう!”とすら感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかしそこに立ち会った人々は、あまり当時を語りたがらないようです。
    若い世代に聞かせても、「はいはい、またその話ね」とかわされてしまうそうです。祖父母の戦争話しを面倒に思うのと同じなのでしょう。
    命を懸けて国を守る。文字にしてみれば何とも味気ない。ただ、兄弟が戦車でミンチにされ、数日間拘留されたのち精神錯乱で戻ってきた我が子や両親を見てきた人々がいます。他方なんの犠牲もなく新時代を生きている隣人もいます。こうしたギャップと向き合うだけの日々はどれほど辛いものか。

    第5章の展開には、血肉と化した悲しみが綴られており非常に共感を覚えました。他人に興味本位で触ってほしくないものを抱えたまま生きてきた老婆の気持ちに心打たれました。

    作者からの返信

    今晩は。
    拙作(完成させた作品ではこれが一番長いです)のご高覧及びレビュー、コメントどうもありがとうございました。

    そういえば、アスカジョーさんの奥様もあちらの方でしたね。

    作中のブニカも近隣にはもしかしたら昔は体制ベッタリでブニカ一家を蔑ろにしてきた人や誰一人欠けずに無事に生き延びた一家も住んでいるかもしれませんね。

    また、劇中では言及しないだけで、チャウシェスク時代に迫害死した友人や知人がいた可能性もあります。

    ヒロインの他にゾヤというずっと身近にいた孫娘もいるわけですが、こちらもある意味ではヒロインよりもっと体制によって不幸にされた生まれですから、ブニカにとっては新体制成立後も苦悩を抱えた日々だったはずです。

    繰り返しになりますが、コメントどうもありがとうございました。
    詳細な読み込みにはいつも敬服します。

  • 第五章:魔の城への応援コメント

    初めまして。この度、企画に参加してくださり、ありがとうございます。
    とても、美しい文章でした。
    ただ描写が美しいだけでなく、主人公の気持ちがセットとなって、ルーマニアの空気を感じられました。
    第四章の、「ルーマニア語の原書の表紙に綴られた「Maitreyi」の題字は、最後の「i」が滲んでぼやけていた」という文章が、なぜか、胸をかきむしりたくなるほど切なかったです。


    ルーマニアで知っていることは、美しい刺繍ぐらいでしょうか。
    だから、戦争や内乱で大変だったことすら、私にはピンときていませんでした。
    けれど、「一家で西側に寝返ってこちらの情報を売り渡しているのだろう、と、何時間も尋問されたわ」「中学生の弟は、学校で『スパイ』と呼ばれて右腕を折られたわ」というセリフに、個人が望んだことが家族全体で罪だと問われる世界があること、「銃弾はあの子の体を貫通して、二人とも死んだわ」「二十五にもなってなかった」というセリフに、銃弾が飛び交う世界が実際にあるのだ、と思いました。

    日本でもルーマニアでも、疎外されるような拒絶されるような気持ちでいる主人公。
    私にも、外国の血を引き、外国で暮らしていている従姉弟がいます。あまりしょっちゅう会うわけではないのですが、いつも笑顔でやってくるので、正直ハーフ(この言葉、もうちょっといい言葉ないでしょうかね……)が大変、というのがピンとこなかったんです。今は、そんなのん気なことばっかりでないことを知っていますが、この物語を読んで、この主人公のような気持ちの時もあるんだろうな、とちょっぴり思ったり。

    ブニカとちゃんと、話し合えてよかった。
    何度か読み返しているのですが、もっともっと読み返したいです。
    とても、素敵な物語をありがとうございました。長文失礼しました!

    作者からの返信

    拙作へのご高覧及びコメントどうもありがとうございます。
    こんなに丁寧に読み込んでいただいて作者としても感に堪えません。

    「ハーフ」は当事者から差別用語という声が上がっているので最近は「ダブル」と言うそうです。

    このヒロインはアメリカやフランスといった西側ではなくルーマニアという旧共産主義国のダブルなので日本では余計に複雑でしょうね。

    私は1982年生まれでして(ヒロインも同い年に設定しています)、リアルタイムのルーマニア情勢については辛うじてチャウシェスク夫妻の処刑を記憶しているくらいです。

    後はドラキュラ伝説とか可愛らしい民族衣装、手芸品といったイメージですね。

    繰り返し読んでいただけて嬉しいです。


  • 編集済

    第五章:魔の城への応援コメント

    最後は涙が止まりませんでした。
    いいお話でした。
    ありがとうございました。

    作者からの返信

    最後までご高覧及びご感想ありがとうございます。

    日本に生まれ育ったヒロインとルーマニアに生き続けた祖母との和解がテーマなので嬉しいです。


  • 編集済

    ルーマニアって、やっぱりコマネチしか印象ないですね。すいません。

    自主企画にご参加頂きありがとうございます。

    作者からの返信

    ルーマニアという国は確かにコマネチやドラキュラ、チャウシェスクといった少数の著名人のイメージですね。

    しかも、必ずしも好意的に評価できるものではない。