スターは何度だって輝く! 大切なことは、自分の中の輝きを見失わないこと

アラサーのアイドル・エリナの一人称で綴られる短編小説。この一人称がかなりの見どころで、テンポもよく、毒や個性もあり、何より文章を読んでいるだけで彼女の人柄や性格がしっかりと伝わってくる!

タイトルや一人称の雰囲気から、毒気のあるギャグテイストで物語が進んでいくのかと思いきや、話は深いテーマ性を伴ったメッセージ性のある後半へと展開していく。

三十路直前で無理のあるアイドル路線、事務所からの路線変更命令、若手アイドルの台頭、先行きの見えない自分の将来、そう言ったもろもろの不安が襲い掛かり――そして彼女は一曲の歌と出会う!

自分を輝かせることは難しいけれど、大切なことを忘れなければスターは何度だって輝ける☆キラリッ

そんな素晴らしい小説です。

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