風鈴



夏の陽射しと風の歌

優しい人達過ぎ去る頃に

取り残された子ども達

鈴の音 鳴らして風になる



秋がきて冬がきて泣き疲れ

春になり夏になり海辺で

人魚が唄紡ぎ 言葉を残して

また帰る



夏の雨と波の歌

水面に広がる波紋のように

消えていく

あの日のあの人

影法師



優しくて悲しくて嬉しくて忘れてた

星の屑だけ追いかけて

落ちていた欠片なら

白い砂と消えていた



夏の陽射しと風の歌

誰かに捧げる言葉のようで

砂になり 雲になる

明日の貴方へ届く唄



夏の陽射しと風の歌

優しい人達過ぎ去る頃に

取り残された子供達

鈴の音 鳴らして風になる


僕らは貴方と風になる


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