多分……


多分、自分自身は弱すぎて

向こう側までは遠すぎる


多分、世界は本当に広すぎて

溢れている事柄なら悲しくて


その手で 受け止めて

抱き締めて

時々、その行為が誰かの事を苦しめて


多分、その言葉が嬉しくてウレシクテ

過分に感じる雑感 雑踏の中で迷いだし

そんな日々 ひび割れて


多分、貴方がいてくれた事が喜びで

転びそうな自分を支えてくれた

貴方の為に 歩んでいくという理由があっても

いいんじゃないか、と思う昨今で。


多分、幾分、数分の時間の経過が過ぎ去って

なにぶん、未熟な僕が

熟す前に落ちた果実を腐らせてしまうのです


多分、世界は本当に広すぎて

自分の視野の範囲が狭すぎて

眼下に広がる その向こう側で

傷つく人に気付けない

そんな僕なのです



多分、僕は本当に弱すぎて

強くあろうなんて願う

購う度に泥沼の中で


多分、その手を伸ばしたところで

変わらなくて 流れなくて


多分、世界は本当に広すぎて

溢れている事は悲しみだけじゃないと

広がり続けている事は空しさだけじゃないと

増え続けているのは死だけじゃない

絶望も、失望も、愕然も驚愕も、それはそれなりにあるけれど

辛い事の方が多いけれど

貴方といれる事の素晴らしさ

差し込む光の美しさ

これから生まれる命の輝き、そこから今度は僕が藻掻き

足掻き、引っ掻き、傷を残し、それを記憶にさらに羽ばたき

立ち向かう勇気を

挑み続ける空気を


きっとこれからも貴方からもらうのでしょう。



多分、僕はきっと弱すぎて……

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