笑みをうかべるかのように 薄闇にうかぶ、花ひとひら(BL)

(青龍と丙でほのぼの)




─4月7日、春です。 


庭の木々はもう花を咲かせて

寒さに震えながら雪を落とした朝が遠い昔のようです。


僕の両手には綺麗に包装された箱。



「喜んでくれるかな」



やわらかな陽を跳ね返して、キラキラと光るリボンはまるで僕の心情を映し出したようで、僕は少し恥ずかしくなりました。


「丙、」

「へっ…?あ、先輩っ」


僕は咄嗟にプレゼントを隠して。

先輩は隣に腰掛けて笑いました。


先輩はきっと隠したプレゼントに気づいているけど、気づかない振りをしていました。

先輩は大人だから。

僕のペースに合わせてくれる先輩は、やっぱり優しいと思いました。


「先輩」

「ん?」

「…これっ……」



だから。


優しいあなたに。



おめでとう。




(お、)

(……っ)

(俺が欲しがってたやつ)

(はい)

(ありがとう)


(終)


中身はきっと根付だと思います

青龍くん誕生日おめでとう


Thx!→ひよこ屋様

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