ROCKでお前を扇情

ナンバーガールを調べていたらたまたま出てきた小説。おそらく同名のバンドが由来。主要な登場人物の名前も同名バンドのメンバーから来ているものと思われる。現時点で残り二人のナンバーガールがいるが、その二人の名前は何が由来になるのだろうか。
やはり随所にナンバーガールらしい雰囲気を感じられるが、取り立ててナンバーガールの歌詞に見られるような節回しを多用しているわけではない(様に私は思う)。殺伐という言葉を使わずに殺伐を表現している(文章中に殺伐という言葉があるかどうかは別として)。作者の頭の中の記憶と妄想の間にある事象を文章にしているのかもしれない。文学的な意味でのナンバーガールフォロワーがあり得るなら、まさにそれだと思う。
そして、これは私の記憶と妄想の間にある映像なので本編とは関係ないのだが、この作品内の少女達は百合としても素晴らしいものがあると思う。決して彼女らが作中で恋愛関係になったりするようなことは無いが、少女達の淡い気持ちが私には見えるぞ。透き通って見えるぞ。
私の語彙力の無さでこの作品の素晴らしいところを何一つ書くことができなかったが、一つだけ言えることは、この作品は作中に引き込まれる、非常に面白い作品だということだ。続きを待っている。
もうそろそろ、ウイスキーを飲みたい。