第13話 閑話休題

 今後どうするかについて迷い考えている。で、気晴らしついでに来週沖縄へ行くことにした。が、別段予定があるわけではなく、今日まで泊る場所さえ適当だった。厳密にいえば、滞在できるところがあるのだが、そこへ行くかどうかは別問題である。


 で、個人的に大好きな沖縄在住の作家がいらっしゃるのだが、ファンメールを送ってみた。沖縄に旅行でおりまして、かくかくしかじか云々、要するに、お会いできますでしょうか、と連絡してみた。そしたら、まさかの電話が帰ってきたった。


 一瞬、あり得ない展開に相当に驚いたわけだが、しかし、役得というか僥倖である。昨年の秋頃に、その作家が仲良い某大の有名教授が出たイベントにて、僕がたまたま関わっていたこともあるが、こんなところでそれが生きるとは思わなかった。ちなみに、そのイベントはネットで中継もされ、もちろん新聞やら何やらで紹介もされたわけだが、まさかの超展開で、それを見ていたとのこと。僕も人前に出ざるを得なかったので、それを見てくださっていたとのこと。世の中、何があるか分かったもんではない。ということで、にわかに沖縄滞在の価値がいきなり上がった。つか、もうこれで満足である。


閑話休題。


 時系列でいうと逆になるのだが、今日の遅めの昼食は、何とかエビのガーリックバター炒めバジル添えである。東南アジアで海産物を取引している方からの頂き物で、しばらく家を開けるのでと今日一気に食べた。美味しかった。久しぶりに、まともな料理をしたが、まともにつくると美味しいものである。


再び閑話休題。


 食事の前に、今後の在り様などを考えていて、一つの暫定的結論にたどりつく。勉強はとりあえず、あと一年は努力できよう。しかし、その後、博士課程へ飛び込んでいく元気は今のところ一切ない。博士に行かないのに受験を目指して一年勉強を頑張るというのも発狂しそうなので、何とも言えない。が、とにかく、一年は努力できる、というのが僕の目算である。


 では、その努力の内容は何か。とりあえずは、語学になろう。古代語とドイツ語は根本的に学び直さねばなるまい。英語も、この二年さぼっているのを別次元にまで昇華せねばなるまい。そこまで出来るのか。また語学だけではなくて、文学的素養である。日本文学全体の通読、または歴史の把握も必要となるし、自分の分野の基礎文献の再確認も要ろう。


 ここまで考えて、つか、覚えるのは、住んでしまうのが楽だよなぁと思った。で、気付いた。つか、もう中東いって、その後、トルコくらいから歩いてでもドイツとか行けるんじゃね? 早速ドイツ在住の友人に問い合わせて、語学学校としばらくのルームシェアなんぞ試せる可能性の有無についてきいた。本当に行くならば、おそらくナントカしてくれるかもしれぬ。


 しかし、そうなると、少しやる気が出てくる気がしないでもない。さあ、どうなるか。と、なんだかんだで夜になった。夕食は、3割引トンカツとバラ寿司、自作野菜炒めであった。

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