これは「絶対空想」だ

芸術のための芸術のことを絶対芸術という。
だとしたらこの文章は、空想のための空想、絶対空想と呼んで全く差支えがない。
私は確かに物語を書くにあたって、このような荒唐無稽の空想に触れる。
糠のようにぬるぬるで、針山のようにとげとげの空想に。
そこから何かを見出した時、空想は確かに形をもつのである。