「情」と「景」が入り混じりながら語られる物語に時代と感情の流れを感じ、凄いなと思いました。見習いたいです。
婚約破棄で、結ばれることなく分かれた2人。
その一方を追えば、思わぬところで繋がるはずだったそれが巡り合う。
二手に分かれた後の「男」は西洋の姿となって地位を得た様子、今も旗袍を着る「私」との明暗は分かれてしまったよう。
時代の荒波に呑まれ流される菱の中で、「私」が抱いてきた旗は燃えてしまいました。その炎は笑みの形となって「私」を内側から焦がしていったのでしょうか。
まだまだ混乱の時代、「私」の中の紅い炎はこれ以上燃え広がることはないのだろうか、そんな事を考えてしまいました。
婚約者なのに、「初めてお会いする方」。ようやくやって来た出会いは、新しいなにかのきっかけとなりはするのでしょうか。
あれこれと想像を巡らせてしまう、素敵な物語を拝見できました。ありがとうございます。
作者からの返信
おはようございます。
拙作へのご高覧及びご感想どうもありがとうございます。
「私」側でもモダン旗袍にハイヒールですから、装いは伝統的な中華風から西欧化しているのですが、元の婚約者と比べて社会的な地位には格段の差が出来てしまいましたね。
再会したこの二人のその後については色々想像していただきたいところです。
私にとって、とても勉強になりました。
ありがとうございます!
作者からの返信
こちらにもご感想どうもありがとうございます。
拙作はきちんとした考証に基づいたものではありませんので、そんな風に仰られると恐縮です。