こんな言葉の暴力で殴りかかってくる小説みたことない……!

 浅学菲才が衝動的にレビューを書きます。

 登場人物が皆、何かしらの病気に罹っている。それは、とある文学作品の作者の名前を冠した病気で――

 前述のとおり、私はそれほど読書に造詣が無いので的外れな感想になってしまうかもしれませんが――何が書いてあるかさっぱり分からないのに、面白いのです。ニュアンスのオーラが、ひしひしと肌に伝わってくる。それだけで虜になってしまう。

 もし知識のある人が読めば、クスッと笑ってしまうようなシュールさ。そして、分からない人には怪文にしか見えない狂気。この二つが奇跡的な合成を果たし、一つの作品になっています。小説としては異形ですが、エンターテイメントとしては間違いなく傑作です。
 こんな言葉の暴力で殴りかかってくる小説みたことない……

 僕はこの小説を、間違いなく面白いと断言できますが――果たして今からこれを読む皆さんは、どんな感想を抱かれるでしょうか?

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