読子さんが読む「カクヨム」の今後

kenko_u

1.読子さん、カクヨムを読む

1.小説投稿サイトとは比較しない

場面:

喫茶店。さっくんと読子さんは席に向かい合わせに座る。

さっくんはスマートフォンを見ており、読子さんはさっくんを見ている。

店内にはほかに数組の客。


※緞帳上がる

※舞台明転


BGM:穏やかな弦楽アンサンブル


読子さん:さっくん、ここ最近、よくケータイ見てるね?


さっくん:うん。「カクヨム」っていうサイトがあって……読子さん、知ってる?


読子さん:どこかで聴いたことあるかも……小説のサイトだっけ?


さっくん:そう、最近新しくできたんだ。いろんなジャンルの小説やエッセイが投稿できて、公式にレーベルが許可している作品なら二次創作も投稿OK。コンテストもやってるみたい。大賞受賞作は書籍化されるんだって。


読子さん:そうなの? すごいサイトなんだ……


読子さん、すこし前に身を乗り出して、興味深そうに


読子さん:ね、さっくん、面白い小説、そこで見つかった?


さっくん:いろいろ読んで探してみてるんだ。ランキングとか、レビューとかいろいろあるみたいだけど……難しいね。


読子さん:難しい? ランキングならうえのほうにあるのが、人気の面白い小説なんじゃないの?


さっくん、首をかしげる。


さっくん:うーん、なんていったらいいのかな、文字数があまり多くない作品も結構多くて。レビューからもいまはちょっと探しづらいなぁ。


読子さん:えと……?


さっくん:見てもらうほうが早いかも。登録しなくても読むことはできるから、見てみてよ。


読子さん:そう? じゃあ、やってみようかな。


読子さん、スマートフォンをとりだして操作する。


読子さん:カ、ク、ヨ、ム……検索……これね。うん、すこし読んでみる。


さっくん:うん。


読子さん、スマートフォンの画面を見つめる。


※BGMフェードアウト

※舞台暗転、すぐに明転

※BGMフェードイン


読子さん:うん、そうね……たしかに、ちょっと見た限りだと、面白そうな作品がわかりづらいかも。あと、エッセイでいろんな意見が出てるみたいだね?


さっくん:そうなんだ。コンテストやランキングもいろいろと思う人がいるみたいで……ほかの小説投稿サイトとの比較もいろいろ言われてるね。悲観的な意見も多いみたい。


読子さん:そうなんだ……(スマートフォンを見る)……うーん、でも、このカクヨムっていうサイトは、ほかの小説投稿サイトと比較するのは、ちょっとそぐわないんじゃないかな?


さっくん、不思議そうに読子さんを見る。


さっくん:……? じゃあ、読子さんは、カクヨムっていうサイトはなにと比較するのがいいと思っているの?


読子さん:うん、あくまで……わたしの意見、だけど、カクヨム、っていうサイトのことを考えたときに、比較して考えたいサイトは……


読子さん、タメをつくる。さっくん、すこし身を乗り出して


読子さん:……「ニコニコ動画」だと、わたしは思うな。

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